少し歩くと急坂が現れ、上りきると中国僧の竺仙梵僊がこよなく愛したという天柱峰に到着します。
標高97メートルの「天柱峰」は、浄智寺の住職を務めた中国僧、竺仙梵僊に名付けられたと伝えられています。
竺仙梵僊は、鎌倉時代の末、1329年(元徳元年)に来日、浄妙寺、浄智寺に住持し、足利尊氏・直義兄弟の帰依を受けました。
その後、京都の南禅寺などに住持し、再び鎌倉の浄智寺に住んで、1348年(貞和4年)に示寂しています。
天柱峰には昭和初期まで「金峰松」と呼ばれた巨木があったといいます。
由比ヶ浜の海からも望むことが出来たそうで、古くから、漁師達はこの「名松」を帰航目標としていたそうです。
天柱峰を下れば、日野俊基を祀る葛原岡神社です。