別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年1月11日火曜日

材木座海岸の汐まつり(汐神楽)

「汐まつり」は、「鎌倉神楽」を奉納することから「汐(潮)神楽」とか「浜神楽」とも呼ばれています。

江戸時代中期ごろからはじめられたのではないかといわれる「大漁と安全を祈願する祭事」です。



浜に斎竹(いみだけ)を四方に立て注連縄が張られ神座が設けられます。
(囲まれた場所は「山」と呼ばれています。)

供物には海の幸・山の幸が供えられます。



天王唄の奉納

(祝唄)
目出度めでたの 若松さまよ アーラヨイ
枝も栄えて ヤレコラ 葉も茂る オモシロヤ
(海上の守護神ト安全)
金比羅さんに 燈火がともる アーラヨイ
和賀に出入りの ヤレコラ 船しるべ オモシロヤ
(神社ト氏子ノ繁栄)
祝いますぞえ 氏神さまに アーラヨイ
氏子栄えて ヤレコラ 宮繁る オモシロヤ

神職による神事


神事の後に「鎌倉神楽」が奉納されます。




「鎌倉神楽」は、釜で湯を煮えたぎらせ、その湯で神事を行うことから、「湯立神楽」とか「湯花神楽」とも呼ばれています。




枝葉を湯にくぐらせ湯を撒きます。この時に湯花の加減で吉凶が占われます。
撒かれた湯がかかると健康で過ごせると伝えられています。


山の四方に矢が放たれます。

最後に矢が海(神座)に向けられましたが放たれませんでした。
おそらく、そこには「厄はない」という意味なのかと思われます。


「天狗」と「もどき」の神楽は、天狗の舞をもどきが邪魔をするという設定で、参加者を楽しませてくれます。



参観者には、ミカンが撒かれます。



汐まつりの後、参観者にミカンが配られ、左義長(どんど焼き・さいと焼き)が行われました。

寒い日でしたので、この火の暖かさが有り難く感じられました。


潮神楽~鎌倉手帳~
http://www8.plala.or.jp/daisho/kamakura/siokagura.htm
鎌倉手帳
http://www8.plala.or.jp/bosatsu/kamakura.html

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