別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2010年12月14日火曜日

鷹取山の散策~神武寺から磨崖仏~

逗子市と横須賀市の境にある鷹取山は、標高140メートル余りの山で凝灰岩の石切場でした。

そのむかし、戦国武将の太田道灌が鷹狩りをしたので「鷹取と名づけられた」という伝説がのこされています。 


神武寺の薬師堂から鷹取山に向かいます。

薬師堂の左側にはこんな案内があります。

この道を上ってから尾根道を歩きます。

尾根道のあちらこちらにこのように大きな岩があります。
岩と岩の間をすり抜けます。

名越切通にも似た道です。

ハイキングコースとなっていますが、
かなり険しい崖もありますので注意が必要です。

時々見える景色はこんな感じです。
晴れていれば・・・

この岩の背後は垂直に切られた壁でした。


石切の跡です。
鷹取山は、かつては凝灰岩の石切場でした。
しかし、関東大震災によって多くの犠牲者を出し、
運搬に利用していた鷹取川も隆起して使えなくなったことなどが原因で、
石切が廃れていきました。
戦後、登山の練習用の崖として人気を集めます。
(岩肌の無数の穴は、登山練習のために打ち込まれたハーケンの跡です。)

鷹取山は、群馬県の妙義山に似ていることから、
「湘南妙義」と呼ばれています。
(ロッククライミングをする人がいました。)

横浜横須賀道路が下を走ります。


~石切跡の崖を見ながら磨崖仏を目指します~











~鷹取山の磨崖仏~

弥勒菩薩尊像
この磨崖仏は、逗子市の川口満氏の依頼によって、
横須賀市の彫刻家藤島茂氏が昭和40年に製作したものだそうです。


しかし、見事なまでの岩の切り方です。


鎌倉手帳
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