別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2010年11月26日金曜日

白龍伝説の飯山を散策~飯山観音・金剛寺・龍蔵寺ほか・・・~

飯山観音(長谷寺)は、板東33箇所の第6番札所。

行基や弘法大師の修行霊場として知られ、源頼朝が堂宇を建立させたとも伝えられています。

小田急線「本厚木駅」からバスに乗って「飯山観音前」で下車すると、小鮎川に架けられた朱塗りの橋を目にすることができます。

この橋が飯山観音の入口です。


庫裡橋
「飯山観音前」バス亭から見える小鮎川に架けられた橋です。
むかしは、金剛寺の庫裡に向かって架けられていたため、
「庫裡橋」というのだそうです。
金剛寺はこの橋を渡った右側です。

龍蔵神社
庫裡橋を渡ってすぐ左に鳥居が見えます。
行基が創建したという古い神社で、源頼朝の伝説も残されています。



飯山の七不思議
龍蔵神社の前の小鮎川に描かれた絵です。
この絵の右側に七不思議の絵が並んでいます。










金剛寺
庫裡橋を渡って右側には曹洞宗の金剛寺があります。
https://www.yoritomo-japan.com/iiyama/iiyama-kongoji.htm

大師堂
金剛寺は弘法大師(空海)が開いた寺です。
古い大師堂の中には弘法大師像が安置されています。

百体地蔵
金剛寺大師堂に奉納された石像です。
大師堂を囲むように安置されています。


安達盛長の五輪塔
大師堂の横には、
源頼朝に仕えた安達盛長の墓と伝わる五輪塔があります。

飯山観音道標
庫裡橋に戻って橋を直進すると飯山観音の参道です。

やがて飯山観音の門に到着します。
左側には舗装された道もあります。階段が厳しい方はそちらから・・・

弘法大師道の標識

仁王門
この門を通って階段を上がれば飯山観音です。



イヌマキ

仁王門裏の社
紅葉と散ったあとのサザンカの花びらがきれいでした。

イヌマキ
「かながわの名木百選」に指定され、
厚木市の「天然記念物」に指定されている古木です。

銅 鐘
階段を上がり切ると右側に鐘楼があります。
吊されている梵鐘は、神奈川県の重要文化財に指定されています。

観音堂
飯山観音は、正式には長谷寺(ちょうこくじ)といいます。
板東観音巡礼(33箇所)の第6番の札所です。
本尊は十一面観音。開山といわれる行基の伝説が残された仏像です。
堂は厚木市の重要文化財に指定されています。


白山ハイキングコース
飯山観音背後からは白山へ登ることができます。
http://okadosblog.blogspot.com/2010/11/blog-post_26.html


光福寺
飯山観音から庫裡橋に戻って、
小鮎川沿いのバス通りを本厚木方面に歩くと・・・
毛利季光の師、隆寛律師が建てたという光福寺があります。
季光は源頼朝の右腕大江広元の子で、
戦国武将毛利元就の祖といわれています。
季光は、相模国愛甲郡毛利庄を治めていましたが、
1247年(宝治元年)に起こった宝治合戦では三浦泰村に従い、
執権北条時頼と戦います。
しかし、敗れて泰村ら三浦一族とともに頼朝の法華堂で自刃しています。

光福寺の隆寛の墓 

光福寺山門
飯山の七不思議の一つに「久保の万年橋」があります。
この橋は、行基によって光福寺前の小川に架けられた橋だったそうです。

小鮎川沿いはのどかな農村風景が続きます。
写真は厚木市の市民農園。

弘徳寺
庫裡橋からはかなり歩きますが、
飯山の千頭という所にある浄土真宗の寺です。
飯山の七不思議の一つ「弘徳寺の袈裟掛けの松」があった寺です。


鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html

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