鐙
流鏑馬の射手は乗馬の際に鐙(あぶみ)に足を置きますが、高貴な人の前や神の前を通るときには「片鐙をはずす」のが礼儀(片鐙の礼)。
流鏑馬は疾走する馬上から鏑矢を放ち的を射る弓術。
乗馬すると姿勢は不安定となり、弓を使うののは極めて困難です。
そのため、両足を鐙に置いて踏ん張ることで安定したな姿勢を確保します。
「片鐙をはずす」(片方の足を鐙からはずす)という行為は・・・
自分を不安定な姿勢にして相手に戦意がないことを示す行為なのだそうです。
鶴岡八幡宮で行われる流鏑馬でも、神前を通るときには「片鐙の礼」が行われています。
小笠原流流鏑馬は、源頼朝の弓馬の師範だったという小笠原長清を祖とする小笠原家に伝えられた武家礼法。
七代貞宗は弓術・馬術に礼法を加え、小笠原流礼法中興の祖と呼ばれています。
9月14日から16日は鶴岡八幡宮の例大祭。
最終日には小笠原流流鏑馬が奉納されます。
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