鎌倉最古の寺といわれる杉本寺の本尊は、731年(天平3年)の行基作という十一面観音、851年(仁寿元年)の慈覚作という十一面観音、寛和年間(985~987年)に花山天皇の発願によって恵心が彫ったという十一面観音の三体。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
~火事に遭った杉本観音~
『吾妻鏡』によると・・・
1189年(文治5年)11月23日夜、大倉観音堂(杉本寺)が火事に遭います。
別当の浄台房は、観音像を運び出すため、火の中に入っていきました。
誰もが死んでしまうだろうと思っていましたが、観音像を運び出すことに成功したのだといいます。
法衣は焦げていましたが、身体はなんともなかったそうです。
観音さまは火にも焼かれないということでしょうか。
といったことが記録されています。
『杉本寺縁起』では・・・
火事に遭った観音さまは、杉の木の下に避難したのだと伝えています。
そして、人々は「杉本観音」と呼ぶようになったのだとか・・・。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
~下馬観音・覆面観音~
杉本寺の観音さまは、寺の前を馬に乗ったまま通ると落馬するので「下馬観音」とも呼ばれていたといいます。
そこで、蘭渓道隆が祈願し、袈裟で観音さまを覆ったところ、落馬がなくなったことから、「覆面観音」とも呼ばれていたそうです。
この伝説のもととなったのは行基作の観音像。
杉本寺で授与して頂ける御影は、行基作の観音像に袈裟がかけられています。
杉本寺は、731年(天平3年)、関東地方で布教していた行基が、自ら彫刻した観音像を安置したことに始まり、観音さまのお告げを受けたという光明皇后が、734年(天平6年)、本堂を建立したのだと伝えられています。
板東観音巡礼一番札所。
四万六千日は観音様の縁日(8月10日)。
杉本寺は午前0時開門。
午前6時より大護摩、午前10時より本尊の大法要が行われ、本尊が開扉されます。
8月10日は朝参り
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
夏休み鎌倉計画!
夏休み江の島計画!