ヤマザクラとオオシマザクラは、葉の成長とともに花を咲かせます。
赤茶色の葉を出して咲くのがヤマザクラ、緑の葉を出して咲くのがオオシマザクラ。
同じ場所に育つ樹でも開花期が異なるため、ソメイヨシノのように短期間ではなく、長期にわたって花見を楽しむことができます。
例年の見頃は3月中旬頃から。
「神代には ありもやしけん 山ざくら けふの挿頭に 折れるためしは」
これは紫式部が賀茂祭(葵祭)の日に詠んだ歌。
賀茂祭では二葉葵を冠に刺すのですが、中宮・藤原彰子は、散り残った山桜を珍重して勅使となった藤原道長の次男・頼宗に山桜の枝を与えたのだとか。
「風さわぐ をちの外山に 雲晴れて 桜にくもる 春の夜の月」
山に風が吹き、雲を晴らし、桜に曇って、月が浮かぶ。
源実朝はこう詠みました。
鶴岡八幡宮には八重桜の「実朝桜」が植えられていますが、八重桜はオオシマザクラとヤマザクラなどの種間雑種。
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~鎌倉市の木~
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~鎌倉原産の桜~
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