別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2024年1月13日土曜日

花山天皇の教育係だった紫式部の父・藤原為時


紫式部の父・藤原為時は、977年(貞元2年)、師貞親王(のちの花山天皇)の読書始では副侍読を務めています。

読書始(どくしょはじめ)は、皇族や貴族の子弟が初めて読み方を授けられる儀式。

侍読(じどく)は、天皇や東宮のそばに仕えて学問を教授する学者のこと。


984年(永観2年)、師貞親王が即位して花山天皇が誕生すると、為時は式部丞・六位蔵人に任じられ、後の出世も期待されますが・・・

花山天皇は、986年(寛和2年)6月23日、藤原兼家道兼父子の策略により元慶寺で出家しまいます(寛和の変)。

花山天皇の退位により官職を辞した為時は、996年(長徳2年)に越前守に任じられるまで散位の時が続くことに・・・




元慶寺は、寛和の変で花山天皇が出家した寺。

そのため、花山寺とも呼ばれています。