東福寺の明兆作の大涅槃図には実物大のネコが描かれています。
涅槃図は、仏教の開祖お釈迦さまの臨終の様子を描いたもの。
お釈迦さまの臨終には、多くの動物が駆けつけますが、ネコは昼寝をしていたようです。
こんな話も・・・
沙羅双樹の木に引っかかってしまった霊薬入りの巾着袋を、お釈迦さまのためにネズミが取りに行ったところ、ネコがそれを邪魔したため、お釈迦さまは生き返ることができなかった・・・
では、何故、東福寺の涅槃図にはネコが描かれているのか?
明兆が涅槃図を描こうとしたとき、一匹のネコが度々、絵具を咥えてきたのだという。
ネコの罪は重いので、本来、仏の慈悲に浴せないものではあるけれども、涅槃の絵具を持ってきた功徳によって加えられたのだとか。
東福寺の涅槃図の大きさは、縦約12メートル、横約6.5メートル。
涅槃会が行われる2023年3月14日~16日に本堂に掲げられます。
東福寺は、鎌倉幕府四代将軍九条頼経の父九条道家が建立を開始した寺院。
京都五山第四位。
寺名は、奈良の東大寺と興福寺から「東」と「福」の二字をとって付けられました。
特別由緒寺院の最勝金剛院は、源頼朝の征夷大将軍任官を実現させた九条兼実の廟所。
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鎌倉との繋がりを求めて!
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