別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2023年3月13日月曜日

東福寺の大涅槃図




東福寺の明兆作の大涅槃図には実物大のネコが描かれています。


涅槃図は、仏教の開祖お釈迦さまの臨終の様子を描いたもの。

お釈迦さまの臨終には、多くの動物が駆けつけますが、ネコは昼寝をしていたようです。

こんな話も・・・

沙羅双樹の木に引っかかってしまった霊薬入りの巾着袋を、お釈迦さまのためにネズミが取りに行ったところ、ネコがそれを邪魔したため、お釈迦さまは生き返ることができなかった・・・

では、何故、東福寺の涅槃図にはネコが描かれているのか?

明兆が涅槃図を描こうとしたとき、一匹のネコが度々、絵具を咥えてきたのだという。

ネコの罪は重いので、本来、仏の慈悲に浴せないものではあるけれども、涅槃の絵具を持ってきた功徳によって加えられたのだとか。


東福寺の涅槃図の大きさは、縦約12メートル、横約6.5メートル。

涅槃会が行われる2023年3月14日~16日に本堂に掲げられます。




東福寺は、鎌倉幕府四代将軍九条頼経の父九条道家が建立を開始した寺院。

京都五山第四位。

寺名は、奈良の東大寺興福寺から「東」と「福」の二字をとって付けられました。

特別由緒寺院の最勝金剛院は、源頼朝の征夷大将軍任官を実現させた九条兼実の廟所。









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