別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2021年7月24日土曜日

源頼家の仮面の伝説と武田信光~伊豆の国市:信光寺~


武田信光の墓
(伊豆の国市:信光寺)


『日本伝説叢書:伊豆の巻』によると・・・

修禅寺に幽閉された源頼家は、北条氏が密かに漆を入れた温湯に入浴し、全身が漆によって皮膚炎となり、容貌は特に醜いものになった。

北条氏は、事実を曲げて「たちの悪い病気」だとし、北条政子はその容貌を木に刻んで鎌倉へ持ってくるように命じた。

この使者となったのが武田信光だった。

事情を知らない信光は、頼家の仮面を持って出発したが、信光寺の近くまで来て頼家が殺されたことを聞いた。

そして、全てが北条氏の悪い計略だったことを知り、怒りのあまりに自殺してしまったのだという。

ただ、頼家が暗殺されたのは1204年(元久元年)7月18日で、信光が死去したのは1248年(宝治2年)12月5日のこと。


(伊豆の国市)

信光寺は、武田信光の創建と伝えられる寺。


(伊豆の国市)

光照寺には、信光が鎌倉へ運ぼうとしていたという面が残されている。


(修禅寺)

源頼家は、1203年(建仁3年)の比企能員の変で失脚し、修禅寺に幽閉された後、翌年、暗殺された。






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