別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2019年8月7日水曜日

伝説の杉本観音!~四万六千日:杉本寺~


古くは「朝詣り」とも呼ばれた「四万六千日詣り」

8月10日にお詣りすると4万6千日の間お詣りしたのと同じご利益があるだとか。

かつて、三浦半島の人たちは、夜明け前から提灯を下げ、名越の山を越えて、杉本観音長谷観音田代観音を巡り、最後に逗子の岩殿寺を巡って帰宅したのだといいます。



 杉本寺


鎌倉最古の寺といわれる杉本寺は、731年(天平3年)、関東地方で布教していた行基が、自ら彫刻した観音像を安置したことに始まり、観音さまのお告げを受けたという光明皇后が、734年(天平6年)、本堂を建立したのだと伝えられています。

「大倉観音」「下馬観音」「覆面観音」とも呼ばれています。

板東観音巡礼一番札所。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

~火事に遭った杉本観音~

『吾妻鏡』によると・・・

1189年(文治5年)11月23日夜、大倉観音堂(杉本寺)が火事に遭います。

別当の浄台房は、観音像を運び出すため、火の中に入っていきました。

誰もが死んでしまうだろうと思っていましたが、観音像を運び出すことに成功したのだといいます。

法衣は焦げていましたが、身体はなんともなかったそうです。

観音さまは火にも焼かれないということでしょうか。

といったことが記録されています。


『杉本寺縁起』では・・・

火事に遭った観音さまは、杉の木の下に避難したのだと伝えています。

そして、人々は「杉本観音」と呼ぶようになったのだとか・・・。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

~下馬観音・覆面観音~

杉本寺の観音さまは、寺の前を馬に乗ったまま通ると落馬するので「下馬観音」とも呼ばれていたといいます。

そこで、蘭渓道隆が祈願し、袈裟で観音さまを覆ったところ、落馬がなくなったことから、「覆面観音」とも呼ばれていたそうです。


御影


杉本寺の本尊は、行基・慈覚・恵心作の三体の十一面観音像(三尊同殿)。

伝説のもととなったのは行基作の観音像。

杉本寺で授与して頂ける御影は、行基作の観音像に袈裟がかけられています。



8月10日は朝参り
 四万六千日

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 杉本寺






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