別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2021年10月18日月曜日

源義経を襲撃した土佐坊昌俊を祀る社~京都:冠者殿社~




冠者殿社は八坂神社の境外末社。

祭神は素戔嗚尊の荒魂。


神話によると・・・

姉の天照大神に会うため高天原へ上った素戔嗚尊。

しかし、天照大神は弟が攻めてきたと思い、武装して身構えます。

素戔嗚尊は誓約して身の潔白を証明したのだだと言います。

そのため、誓文払いの神として信仰されてきました。

江戸時代以来、商人や芸舞子が商売上の駆引きで客を欺いた罪を払い、神罰を免れるように祈るという風習があったそうです。

それが転じて、神への感謝と利益を得ることへの償いから大売出しをするようになったのだと言います。

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この社、源頼朝の命で六条堀川の源義経邸を襲撃した土佐坊昌俊も祀られているのだとか。

熊野詣を装って上洛した土佐坊ですが、事前に察知されて捕まってしまいます。

義経に詰問された土佐坊は、襲撃の意思のないことの誓文を書きました。

しかし、その晩のうちに誓いを破り、義経を襲撃します。

結果は失敗。

土佐坊は処刑されるのですが、忠義のために偽りの誓文を立てたことを悔い、その罪の救済を願ったのだそうです。

そのため、土佐坊も誓文払いの神として祀られているのだそうです。


八坂神社






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