別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2017年11月5日日曜日

頬焼け釈迦如来の伝説~京都:光明寺~


昔、淀(現在の京都市伏見区)に水次郎という男が住んでいました。

乱暴者だったことから悪次郎と呼ばれていたのだとか・・・。

さて、その乱暴者の水次郎のところに托鉢僧が訪れるようになります。

腹を立てた水次郎は、托鉢僧の頬に焼火箸をあてて火傷を負わせたのですが・・・

托鉢僧は声一つ上げることなく黙礼をして去っていきました。

気になった水次郎が後を追うと、托鉢僧は寺の中に入って姿を消してしまいます。

そして、寺のご本尊の釈迦如来の左の頬に火傷の跡があったのだといいます。

托鉢僧がお釈迦さまであったことに気づいた水次郎は、以後、善行を心掛けるようになります。

精進を重ねた水次郎は、人々から弥陀次郎と呼ばれるようになったのだとか。


※頬焼け釈迦如来は光明寺の釈迦堂に安置されています。


 光明寺






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