360度大パノラマ
十国峠は伊豆や熱海と箱根を結ぶ交通の要所。
源頼朝も伊豆配流の時代に伊豆山権現や箱根権現を参拝したときに、十国峠からの絶景を拝んだことでしょう。
頼朝の子で三代将軍の源実朝は二所詣の際に「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ」と詠んだのだといいます。
日金地蔵は、流人の源頼朝が信仰した地蔵尊。
十国峠にある東光寺の本尊。
のちに鎌倉に幕府を創設した頼朝は、鎌倉に松源寺を創建し、日金地蔵に模した地蔵尊を安置しました(参考:窟堂)。
頼朝が信仰した伊豆山権現の神霊は、初め日金山に祀られたのだといいます。
伊豆山神社は、伊豆山権現、走湯権現とも呼ばれ、源頼朝や北条政子が信仰した社。
若き2人が愛を育んだ場所といわれ、伊豆山権現の加護で結ばれて鎌倉に幕府を開くことができたことから、縁結び・出世開運のパワースポットとして人気です。
政子はご神木の梛の木の葉を愛の証としてお守りとしていたのだそうです。
境内には頼朝と政子の腰掛石、近くには頼朝と政子が劇的な対面を果たしたという逢初橋があります。
伊豆山神社の霊泉として信仰された走り湯。
日本三大古泉の一つです。
源実朝は二所詣の際に「伊豆の国や山の南に出づる湯の速きは神の験なりけり」と詠みました。
来宮神社は伊豆山神社の地主神ともいわれているそうです。
残念ながら源頼朝との関係はわかりませんが、古い社のようですので参拝したものと思われます。
社殿の裏にある大楠は本州一の巨樹といわれ、健康長寿・心願成就の御神木。
樹齢2000年とも言われていますので、頼朝も見たことでしょう。
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