別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2017年5月19日金曜日

めやみ地蔵尊~京都祇園:仲源寺~



祇園にある仲源寺は、平安時代に仏師定朝が創建したという古い寺。

もとは四条橋の東北にあったそうですが、1585年(天正13年)、豊臣秀吉の命により現在地へ移されました。

本尊は地蔵菩薩(定朝作)。

門前の石標には「めやみ地蔵尊」と刻まれていますが、もとは「雨やみ地蔵尊」と呼ばれていたそうで・・・

伝えられている話によれば・・・

1228年(安貞2年)、鴨川が洪水となった際、鴨川の堤防修築の防鴨河使(ぼうかし)の任に就いた勢多為兼(せたためかね)は、地蔵尊のお告げで治水に成功したのだといいます。

そのため「雨やみ地蔵尊」と呼ばれていたようですが、いつのころからか転訛して「めやみ地蔵尊」と呼ばれるようになり、眼病に霊験があるとして信仰されてきたのだといいます。


四条橋の東北にあった頃は「畔(くろ)の地蔵」とも呼ばれていたのだとか・・・


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