瑞泉寺の
地蔵堂に安置されているのは「どこも苦地蔵」と呼ばれる地蔵尊。
智岸寺ヶ谷にあった地蔵堂に安置されていたものといわれています。
貞享の頃(1684~87年頃)に
鶴岡八幡宮の
正覚院に移され、のちに
瑞泉寺に移されました。
その頃すでに「どこも苦地蔵」と呼ばれていたようです。
「どこも苦地蔵」には、次のような伝説が残されています。
地蔵堂の堂主が貧しさのあまり逃げだそうとすると、夢枕にお地蔵さまが現れて、
「どこも、どこも」
と告げたそうです。
堂主は
「苦しいのはどこにいっても同じだ」
と悟ったのだといいます。