『北条九代記』によれば・・・
孝霊天皇が即位して5年目に近江の琵琶湖が水をたたえ、その日に富士山がわき出しました。
863年(貞観5年)秋8月、富士山頂に天空から白衣の神女が舞い降り、それからこの宮での神事が始まったのだといいます。
祭神は、伊豆の三嶋明神の「大山祗神」(おおやまつみのかみ)の娘である「木花開耶姫」(このはなさくやひめ)。
この祭神の御加護は遠く国内に至らぬ所なく、その御威光は日本全国に及び、朝方参拝すれば夕方には願がかなってそのお礼参りをするほどだったそうです。
ということで、北条義時は深々とおじぎをして、国家の安全を祈願して、遷宮の儀を執り行ったのだと伝えられています。
~信仰の対象と芸術の源泉~