伊豆の国市の願成就院は、北条時政が源頼朝の奥州討伐の戦勝を祈願して建立した寺。
本尊の阿弥陀如来坐像、不動明王及び二童子立像、毘沙門天立像は、運慶の真作とされ、平成25年2月27日の文化審議会の答申を受けて国宝に指定される予定です。
(平成25年6月19日付け官報告示 国宝指定)
運慶作とされる仏像は数多く存在しますが、専門家によって「運慶の仏像」と断定・推定されているものは20体に満たないそうです。
その代表的なものは・・・
奈良円成寺:大日如来坐像(国宝)
奈良東大寺南大門:金剛力士立像(国宝)
奈良興福寺北円堂:弥勒菩薩坐像(国宝)、無著・世親菩薩立像(国宝)
奈良興福寺南円堂:四天王立像(国宝)
奈良興福寺西金堂:木造仏頭(重要文化財)
神奈川県では・・・
浄楽寺:阿弥陀三尊像、不動明王立像、毘沙門天立像(重要文化財)
称名寺光明院:大威徳明王像(重要文化財)
など。
願成就院の諸仏は、不動明王及び二童子立像、毘沙門天立像の胎内墨書から、北条時政の発願によって1186年(文治2年)5月3日から造立が始められたことが判明しています。
運慶が何処でこれらの仏像を彫ったのかは不明のようですが・・・。
運慶像
(京都六波羅蜜寺)
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