別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2010年11月30日火曜日

弘明寺観音~横浜市南区~

横浜市南区にある弘明寺は、板東三十三ヶ所の十四番札所に数えられている観音巡礼の聖地です。

弘明寺かんのん通り

横浜市営地下鉄(ブルーライン)の弘明寺駅から弘明寺仁王門まで続く商店街です。

横浜国立大学の附属中学校

「弘明寺かんのん通り」の県道21号線を挟んだ反対側です。

古い校舎は横浜市の文化財に指定されているそうです。

県道21号線(横浜鎌倉線)は、鎌倉街道と呼ばれています。

「下の道」と呼ばれる古道は、弘明寺門前を通過していたものかも・・・?


仁王門

「弘明寺かんのん通り」を抜けると仁王門です。




身代地蔵

石段の途中にあるお地蔵さま。

京浜急行が会社設立100周年を記念して、人々の病気平癒を祈願するために奉納した地蔵像です。

多くの方々が参拝し祈願しています。

京浜急行の「弘明寺駅」は弘明寺の裏にあります。


本 堂

弘明寺は、721年(養老5年)、インドの善無畏(ぜんむい)三蔵法師が開創したと伝わる高野山真言宗の寺です。

横浜市最古の寺院といわれています。

その後、行基によって観音像が安置されました。

本尊十一面観音は「鉈彫」という技法の像で、国の重要文化財に指定されています。


七つ石

善無畏(ぜんむい)三蔵法師が陀羅尼(仏教における呪文)を書写し、結界を立てたと伝えられる霊石。 


梵鐘

江戸神田の西村和泉守藤原政平の作。

川崎大師の梵鐘も同人の作。

1798年(寛政10年)、阿闍梨秀光が願主となって再々造したもの。

横浜市の有形文化財。


大聖歓喜天

全国行脚の途中の弘法大師が、不思議な力を感じて双身歓喜天を彫って安置したと伝えられています。


木造黒漆花瓶

「亜」という文字の形をした花瓶。
ヒノキ材をろくろで挽いて成型した四つの部分を組み立てたもの。
横浜市指定有形文化財。


北条政子の伝説~化粧の井戸~

尼将軍化粧の井戸

井土ヶ谷の乗蓮寺にある井戸です。

源頼朝一行が弘明寺に参詣した際、北条政子が化粧するための井戸がなかったので、この井戸が使用されたとのことです。

乗蓮寺には政子自身が彫ったという尼将軍坐像や、政子のお手植えとされるカヤの古木があります。

乗蓮寺

カヤの古木

~鎌倉幕府の鬼門に創建された神社~

若宮八幡宮

「弘明寺かんのん通り」を戻って、横浜鎌倉線を蒔田方面に歩くと、若宮八幡宮の道標があります。

道標の建てられた路地に入っていくと若宮八幡宮があります。

源頼朝が幕府の鬼門にあたるこの地に創建したと伝えられています。


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鎌倉手帳


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