別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2011年12月22日木曜日

新年と民俗(風習)と鎌倉

~初日の出~

「初日の出を拝む」という日本人の習慣は、天照大神を太陽の神として崇めた古代信仰に結び付いているといいます。

かつて人々は、太陽の出るの待って、家内安全、国家の安泰、五穀の豊穣を祈りました。

江の島は、初日の出を拝む人たちに人気の場所です。穴場は児玉神社江の島シーキャンドルは、招待客のみです。


児玉神社からの眺め


~初詣~

初詣というのは、「恵方」に当たる社寺にお詣りすることをいったそうです(恵方詣り)。

「恵方」とは、歳神の来臨する方角で、財宝、万福、食物の豊富な方角といわれています。


鎌倉の初詣


~若水~

元旦の朝に起きてすぐに汲まれた水を「若水」と呼びます。もとは、恵方の方角の井戸から汲んだ水を意味していたようですが・・・

この若水を汲みに行く役目は「年男」が行ったそうです。

そして、若水を沸かしたお湯を「福沸」(ふくわかし)といったそうです。

こういった言い伝えを頭に入れて、新年最初の水を頂くのもいいかもしれません。


~初夢~

「初夢」は、元旦の夜から2日の朝にかけて見る夢です。

大晦日の夜は歳神さまを迎えるために夜明かしをするので、夢は見ることはできません。

「初夢」でよい夢を見るために、七福神の宝船を枕の下に入れて寝るとよいともいわれています。

ただ、いい夢を見たからといって、人にしゃべってはいけないそうです。人にしゃべらなければ夢は「正夢」になるといいます。


新年は鎌倉・江の島七福神巡り


~書初め~

「書初め」は1月2日に行います。

古くは、宮中や武家だけの行事だったようですが、庶民にも文字が普及するにつれて、一般家庭でも行われるようになったそうです。

「若水」で墨をすり、「恵方」の方角に向かって書くのだとか・・・。

1月15日に行われる「左義長」で、炎が高く上がるほど、書が上達するという言い伝えもあったようです。


~掃初め~

福を掃き出さないという意味から、元旦には箒で掃かないのが習わしとなっているようです。

箒をとるのも1月2日から。


~縫初め~

新年最初の裁縫「縫初め」は、「初針」とも呼ばれ、1月2日から行うのが習わしです。


~初湯~

新年初めての湯を「初湯」と呼びます。銭湯では1月2日を「初湯」としているようです。


=鎌倉の事始め=

鎌倉えびす

船おろし


~出初め~

「出初め」は消防関係者の行事。かつては1月4日に行われていたようですが、近年では1月6日に行われる場合が多いようです。


=鎌倉の事始め=

船祝い

手斧始式

除魔神事


~七草がゆ~

正月7日は「五節句」のはじめの日。

この日に「七草がゆ」を食べると万病を避けられるといいます。

「せり、なずな、おぎょう、はこべ、ほとけのざ、すずな、すずしろ」が七草です。

集めるのが難しそうなものばかりですが・・・。


=鎌倉の事始め=
白山神社では、「大注連祭」を行って豊作を祈願します。


~鏡開き~

鏡開きは正月が終わる11日に、鏡餅を下げて、固いまま食べたり、汁粉にしたりして食べる儀式です。

鏡餅は刃物で切らず、手か槌で割って開くことから「鏡開き」と呼ばれているそうです。


材木座海岸の「鏡開き」は「潮神楽」

~女正月~

1月15日は「小正月」と呼ばれますが、「女正月」という別名があります。

大正月に忙しかった女性をいたわる日という意味があるそうです。昔は、小豆がゆを炊いて一家の健康を祈ったそうです。


~左義長~

歳神さまが帰られる日に行われる儀式が「左義長」です。穢れを祓い清め、暖かい春の到来とその年の豊かな収穫を祈る火祭りです。

一般的には、「どんど焼き」・「さいと焼き」などと呼ばれています。


鶴岡八幡宮「左義長神事」


鎌倉手帳
http://www8.plala.or.jp/bosatsu/kamakura.html

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