別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年1月31日月曜日

今泉不動と陰陽の滝~鎌倉~

今泉の不動堂は、弘法大師(空海)の創建と伝えられています。

今でも「今泉不動」と呼ばれ親しまれています。今泉山一心院稱名寺は、不動堂の別当を務めていました。


不動堂
稱名寺の本堂奥の石段を上ると不動堂です。



堂の背後には、大日如来像と三十六童子が置かれています。

大日如来は不動明王のもう一つの姿、三十六童子は菩薩に従う人々を表したものなのだそうです。

陰陽の滝

諸国を遍歴していた弘法大師は、鎌倉の金仙山に辿り着きました。

すると男女の仙人が現れて、

「不動明王を彫って村人の迷いを救うように」

と告げたといいます。


弘法大師は、不動明王と大黒天を彫って、山の上に堂を建て祀りました。


そして、村人とともに日々不動明王の前で祈っていると・・・

不動明王と弁天に姿を変えた仙人が再び現れ、

「村人は水に困っているので水が出るよう祈るように」

といって姿を消しました。





弘法大師は、岩肌に二箇所の穴を掘ります。

そして、三日間祈り続けました。

すると穴から水が湧き出し二本の滝となったと伝わっています。


男 滝
大きい方の滝を「男滝」といいます。高さ3メートル。

女 滝
小さい方の滝を「女滝」といいます。高さ1.2メートル。

この伝説によって、金仙山(きんせんざん)という名が今泉山(きんせんざん)と書かれるようになり、そこから、土地の名の「今泉」(いまいずみ)が生まれたといわれています。





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