別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


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2010年12月21日火曜日

鎌倉・江の島七福神



七福神巡りは、江戸時代頃から新年の行事として人気を集めてきました。鎌倉・江の島七福神は、八箇所の寺社を巡拝します。

スタートを浄智寺江の島にすると巡拝しやすいかと思います。



JR北鎌倉駅から浄智寺へ

浄智寺
https://www.yoritomo-japan.com/page138jyotiji.htm

浄智寺の福神は、弥勒菩薩の別の姿といわれる布袋尊です。
境内にある洞窟に安置されています。

浄智寺の布袋尊~布袋和尚と弥勒菩薩~


浄智寺から鶴岡八幡宮へ

歩いて移動できます。北鎌倉の禅寺を巡りながらでも、
ハイキングコースを利用しながらでも、
体力に合わせた方法で鶴岡八幡宮を目指します。
(バスも通っています。)

鶴岡八幡宮旗上弁財天社
https://www.yoritomo-japan.com/page041hataagebenzaiten.htm

源氏池に浮かぶ島の一つにある旗上弁財天社は、その名のとおり弁財天をお祀りしていました。

しかし、弁財天は仏教の神ですので、旗上弁財天社は明治の神仏分離によって破壊されてしまいます。

現在の社は、昭和55年に復元されたものです。

現在も弁財天像は安置されていませんが、鎌倉国宝館に寄託されています。

良縁・縁結びの旗上弁財天社



鶴岡八幡宮から宝戒寺へ

鶴岡八幡宮前の交差点を左に進めば突き当たりが宝戒寺です。
(参考:横大路 https://www.yoritomo-japan.com/page041hatiman.htm

宝戒寺
https://www.yoritomo-japan.com/page043hokaiji.htm

北条氏の館跡だったという宝戒寺には毘沙門天が祀られています。

毘沙門天は多聞天とも呼ばれ、東西南北の四天王の一つとしても知られています。



宝戒寺から妙隆寺・本覚寺へ

宝戒寺から小町大路を南下すれば妙隆寺本覚寺があります。

妙隆寺
https://www.yoritomo-japan.com/page043myoryuji.htm

「鍋かむり日親」ゆかりの妙隆寺には、寿老人が祀られています。

本堂前のお堂に「欅の一本彫り」といわれる尊像が安置されています。


本覚寺
https://www.yoritomo-japan.com/page043honkakuji.htm

東身延と呼ばれる本覚寺では、源頼朝の伝説がのこされた夷神を祀っています。

明治の神仏分離によって夷堂が移転させられ蛭子神社となりましたが、昭和58年、本覚寺の境内に再び建てられました。

正月1日から3日まで「初えびす」、10日には「本えびす」が開かれます(鎌倉えびす)。



本覚寺から長谷寺へ

本覚寺から長谷寺まで歩いて行くこともできます。
鎌倉駅からは江ノ電がありますし、バスも通っていますのでお好きな方法で・・・
歩いて行かれる方は、長谷小路の散策を参考に。

長谷寺
https://www.yoritomo-japan.com/page136hasedera.htm

長谷寺の大黒天像は、神奈川で一番古い尊像といわれています(現在は宝物館に収蔵されているとのことです。)。

弘法大師が修行したという弁天窟もありますので一緒にお楽しみください。

鎌倉:長谷寺の大黒天



長谷寺から御霊神社へ

長谷寺の駐車場から出る御霊神社はすぐです。

御霊神社
https://www.yoritomo-japan.com/page136gorei.htm

鎌倉権五郎景政を祀る御霊神社には、福禄寿の面が祀られています。

9月18日の例祭で行われる面掛行列の中に、福禄寿も入っています。



御霊神社から江の島へ

長谷駅から、または、極楽寺駅から江ノ電に乗ります。
歩いて行けなくもないですが、この道のりはかなりあります。



江島神社
https://www.yoritomo-japan.com/enosima-benzaiten.htm

江島神社辺津宮にある奉安殿には、源頼朝が勧請したともいわれる「八臂弁財天」と、裸像として知られる「妙音弁財天」が祀られています。

江の島は、江戸時代には弁天信仰が盛んになり、各地からの参詣客で賑わいました。



~男女で弁財天を参拝すると別れるという噂が・・・~


この頃、このような事が言われているのかどうか知りませんが、おそらく40代以上の方々の中には、「江の島は男女と行くと別れる」などという噂を聞いたことがあるのではないでしょうか。

(私が40代なので40代以上と書きました。特に意味はありません。)

これは、「弁天さまが女だから、嫉妬して・・・」という話から来ているようです。

では「何故このような話が・・・」が広まったのでしょうか。

江戸時代、江の島詣が盛んに行われていたときの話ですが、男が江の島詣に行くときに、妻や恋人を連れていては不都合な事があったからなんです。

江の島詣の帰りに「保土ヶ谷宿」辺りで遊興するために、女性を同伴していたのでは都合が悪かったのですよ。

まーず、遊ぶために弁天さまを利用するとはふざけたお話しです。



~御朱印~


御朱印帳や色紙が用意されていますので、お守りとして残しておくのもよろしいかと思います。

また、掛け軸や額仕立てにするための和紙も販売しています。
御朱印を頂いた和紙を表装して掛け軸や額に入れると立派なお守りとなります。


 七福神御朱印



鎌倉・江の島七福神巡り(鎌倉手帳)

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