別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2010年11月22日月曜日

鎌倉アルプスの散策☆後編☆(天園~十王岩~建長寺)

鎌倉アルプスの後編は、天園の見晴台(岩)から建長寺までを紹介します。
茶店で一休みして、鎌倉の最高峰大平山、鷲峰山、十王岩を経て建長寺へと向かいます。


天園には二軒の茶店があります。

大平山
鎌倉で一番高い山です(159.2メートル)。
鎌倉の山は、低い山ですが、甘く見ると大変です。

大平山の山頂からは、遠く横浜のビルも見えます。

もちろん鎌倉の景色も楽しめます。

建長寺方面から来ると、
この難所を登りきれば大平山です。




この岩が見えてくると、
その下方は「百八やぐら群」です。

気付かず歩いている方が多いようですが、
たくさんの「やぐら」の上を歩いています。

すぐに案内標識があります。
「今泉台住宅地方面」に下りれば、鎌倉湖(散在ヶ池)へ・・・。
「覚園寺方面」へ下りれば、百八やぐら群を経て覚園寺です。


JR大船駅からバスで「今泉不動」のバス停まで来て、称名寺を拝観後、
鎌倉湖の山を越えて→天園ハイキングコースという散策コースもあり得ます。
または、バスで「今泉不動」で下車せず、「半僧坊下」のバス亭まで行くと、
天園ハイキングコースはすぐそこになります。

百八やぐら
鎌倉では最大のやぐら群です。
その数は180穴ともいわれています。
その数の多さから、
仏教でいうところの百八の煩悩になぞらえて付けられた名ということです。

弘法大師像
やぐらの上の高台にある弘法大師像です。
台座には「第八十八番本尊薬師如来讃岐国大窪寺」と彫られています。
さらにその下には「鷲峰山」(じゅぶせん)と彫られています。

倒れた道標
「建長寺道」と刻まれた道標が倒れています。

朱垂木やぐらへの道
倒れた「建長寺道」を示す道標から、斜めに下る道があります。


この道は「朱垂木やぐら」を通って、
建長寺塔頭の回春院へと通じています。

十王岩
岩に彫られた十王像。風化が激しく何が何の像なのか判別が困難ですが、
その形から・・・一番右は「閻魔大王」であることがわかります。

鎌倉十王岩の展望
十王岩からの展望は、「かながわの景勝50選」に指定されています。
鶴岡八幡宮から由比ヶ浜へと一直線に続く若宮大路を見ることが出来ます。
もう少し天気が良ければ、はっきりと写ったのですが・・・。

十王岩を過ぎると建長寺はすぐです。

勝上献

展望台からは建長寺の屋根から由比ヶ浜の海まで見渡せます。

勝上献から石段を下りると建長寺の鎮守「半僧坊大権現」です。
この石段は、下りるのも危険ですが、
半僧坊から上る人にとっては「かなりきつい」です。


勝上献地蔵
石段を下りきると地蔵堂があります。
鎌倉二十四地蔵に数えられる「勝上献地蔵」が安置されています。

半僧坊大権現
建長寺の裏山の中腹にある半僧坊は、
半僧坊信仰が盛んだった明治時代に勧請されました。
本元は、静岡県浜松市にある方広寺の半僧坊。

半僧坊からさらに石段を下ります。

河村瑞賢墓
半僧坊の石段を下りきって竹林を通過すると、
右に入る道があります。
江戸時代の土木事業家河村瑞賢の墓の入口です。
反対側の道は回春院への道です。

招寿軒
かつて、半僧坊参道には多くの茶店が軒を並べていました。
この招寿軒もその一つで、講中の旗が掲げられている写真が残されています。
現在の招寿軒は何の営業もしていませんが、
作家葛西善蔵と浅見ハナの物語で知られている茶店でした。

建長寺
1253年(建長5年)、五代執権北条時頼によって創建され、
開山には、中国宋から来た蘭渓道隆が招かれています。
日本初の禅専門道場として、臨済宗建長寺派大本山として栄えました。


建長寺の拝観は有料です。
建長寺を出る際には、必ず拝観料をお支払いください。





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