四万六千日は観音さまの縁日。
観音さまは、この世で幸福と息災を叶えてくれる仏さまとして信仰されてきました。
平安時代から18日の観音さまの縁日には、観音霊場は多くの参拝者で賑わったようです。
やがて、18日以外にも京都の清水寺の「千日詣」のような特別な縁日も設けられるようになります。
「千日詣」は、一日参拝すると千日分のご利益をいただけるというもの。
浅草寺でも「千日詣」が行われていましたが、江戸時代には「四万六千日」と呼ばれるようになり、四万六千日分の功徳があるとされてきました。
その名称は、コメ一升が約46000粒であることから、「一升」と「一生」をかけたのだとか・・・(諸説あるようです)。
四万六千日は7月10日でしたが、前日の9日から参拝者で賑わうようになったため、9日と10日の2日間が縁日となったそうです。
浅草の夏の風物詩「ほおずき市」もこの両日に開催されます。
浅草寺は、源頼朝が平家討滅祈願したという東京都内最古の寺。
御神木のイチョウは頼朝のお手植えと伝えられています。
本尊の聖観音は坂東三十三箇所第十三番。
坂東三十三箇所は、鎌倉の杉本寺を第一番とする観音霊場。
源頼朝の観音信仰と、源平の戦いで西国に赴いた武者たちが西国三十三箇所の霊場を観たことで、鎌倉時代初期の開設につながったのだといわれています。
鎌倉は8月10日
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