別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




okadoのブログは、『中世歴史めぐりyoritomo-japan』の別冊。
京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2024年5月3日金曜日

六日の菖蒲~源義経の屋島の戦い~




「六日の菖蒲」とは、時機に遅れて役に立たないことのたとえ。

菖蒲は5月5日の端午の節句に用いるもので、5月6日では間に合わない・・・。

『平家物語』には、屋島の戦いに遅れて到着した梶原景時源義経に「六日の菖蒲」と嘲笑されたことが語られています。


『吾妻鏡』によると、1185年(元暦2年)2月18日、暴風の中を五艘の船(150騎)で摂津国を出航した義経は、通常では3日かかるところを翌朝には阿波国に上陸。

19日には屋島に拠る平家軍を攻めて敗走させ、21日には志度寺に籠る残党を服従させました。

一方、景時らの百四十余艘は、22日になって屋島に到着したのだとか。


平安時代の端午節会では、軒に菖蒲や蓬を挿し、菖蒲を冠に飾ったり、菖蒲の葉で作った「薬玉」(くすだま)を柱に下げたりしていたようです。

端午節会は清少納言の『枕草子』や紫式部『源氏物語』にも描かれています。




屋島の戦い


端午節会

菖蒲祭

草鹿









☆ ☆ ☆ ☆ ☆


源義経

梶原景時


紫式部


清少納言


よりともジャパン.com


紫式部が姉君と呼んだ人


大河ドラマ「光る君へ」で、まひろ(紫式部)が越前へと下るのもこうすぐかと思いますが・・・

その頃、紫式部は姉を亡くしています。

幼い頃に母を亡くしていた紫式部にとって姉の死は大きな影響を与えたようです。


『紫式部集』には「筑紫へ行く人のむすめ」(筑紫の君)が登場します。

紫式部が姉を亡くした頃、筑紫の君は妹を亡くし、二人は互いに姉妹の代わりに思いあう約束をして手紙を書きあったのだとか。

紫式部は筑紫の君を「姉君」と呼び、筑紫の君は紫式部を「中の君」と呼んでいたようです。


やがて、筑紫の君は、父の任官に伴い筑紫の肥前国へ旅立つことに。

そして、紫式部は越前守になった父藤原為時に同行して越前へと旅立ちます。

二人は離れても手紙のやり取りを重ねていたようですが、再会することはありませんでした。









☆ ☆ ☆ ☆ ☆


紫式部と越前国


紫式部の越前下向


琵琶湖で紫式部・源氏物語


紫きぶ七橋


光る君へ 越前 大河ドラマ館



紫式部・源氏物語・光源氏ゆかりの地めぐり~光る君へ~



紫式部



鎌倉アジサイ特集


よりともジャパン.com


『白氏文集』~源氏物語や枕草子に影響を与えた詩文集~


『白氏文集』(はくしもんじゅう)は、中国唐の文学者・白居易の詩文集。

承和年間(834-848)以降に日本に伝来し、平安貴族の間で流行しました。

藤原行成はそれを書写して一条天皇に献上。

紫式部『源氏物語』清少納言の『枕草子』などにも影響を与えました。




紫式部が中宮・彰子に講義した「新楽府」は、『白氏文集』の中の諷諭詩。







紫式部と越前国


紫式部の越前下向


琵琶湖で紫式部・源氏物語


紫きぶ七橋


光る君へ 越前 大河ドラマ館


紫式部・源氏物語・光源氏ゆかりの地めぐり~光る君へ~









☆ ☆ ☆ ☆ ☆


紫式部


源氏物語

光源氏


紫式部の京都

平安宮 源氏物語ゆかりの地

源氏物語 須磨・明石

宇治十帖


紫式部年表


藤原道長

藤原彰子


清少納言


よりともジャパン.com


2024年5月2日木曜日

安倍晴明は平将門の子?


平将門は、自らを新皇と称して反乱を起こし、940年(天慶3年)2月14日、藤原秀郷と平貞盛によって鎮圧された豪族。


将門塚


藤原秀郷と平貞盛に討たれた平将門の首級は、4月25日に京都へ送られて梟首。

その首は京都で晒されるが、夜空へ舞い上がり、故郷へ向けて飛び去っていったのだとか。

その首が落ちた場所とされるのが、東京都千代田区大手町にある将門塚


将門が討たれた後、子の将国は常陸国信太郡(茨城県稲敷市)に落ち延びたのだといいます。

信太・・・

信太という地は大阪にもあります。

安倍晴明は和泉国の信太の森に棲んでいた白狐・葛の葉が生んだ子という伝説が残されています。

しかし・・・

「晴明は将門の子・将国で、常陸国で生まれ、都に上って花山天皇の信頼を得た」という伝説もあるらしい。



参考までに・・・

源頼朝の挙兵に参じた千葉常胤上総広常は、房総平氏・平忠常の子孫。

忠常の母は将門の娘。

北条時政の先祖といわれる平直方は、将門を討った平貞盛の子孫。









☆ ☆ ☆ ☆ ☆


GW鎌倉


梅雨の鎌倉は・・・紫陽花


よりともジャパン.com


GW建長寺~金澤翔子展~




ゴールデンウィーク期間中の5月3日から6日まで、建長寺では「金澤翔子展」が開催されます。

場所:得月楼

時間:10:00~16:00 (6日は15:00まで)

入場無料


上の画像は、金澤翔子先生が二十歳のときに書いたという「般若心経」。


📎金澤翔子HP




建長寺



鎌倉:GW特集








☆ ☆ ☆ ☆ ☆


鎌倉ハイキング

初夏の鎌倉


梅雨の鎌倉は・・・紫陽花


よりともジャパン.com