別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




okadoのブログは、『中世歴史めぐりyoritomo-japan』の別冊。
京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2024年2月17日土曜日

藤原行成の白氏詩巻と清少納言・紫式部が愛読した白氏文集


国宝「白氏詩巻」
(東京国立博物館)


国宝「白氏詩巻」は、藤原行成『白氏文集』巻第六五から八篇の詩を揮毫したもの。


『白氏文集』は、平安時代の承和年間(834-848)頃、日本に伝来し、一条天皇の時代に流行。

藤原行成『白氏文集』を書写して一条天皇に献上しているのだといいます。


『白氏文集』は、女流文学者の愛読書ともなり・・・

清少納言は『枕草子』で「文は、文集・・・・・」とし、「文集」(白氏文集)を漢詩文の文物のトップに位置付けました。

紫式部『源氏物語』~須磨の巻~で、須磨へ蟄居する光源氏が荷物の中に『白氏文集』を入れさせているところを描いています。





次回の光る君へ
打毬(だきゅう)



紫式部・源氏物語・光源氏ゆかりの地めぐり~光る君へ~









☆ ☆ ☆ ☆ ☆


紫式部


源氏物語

光源氏


紫式部と越前国


紫式部の越前下向


紫式部の京都

琵琶湖で紫式部・源氏物語

平安宮 源氏物語ゆかりの地

源氏物語 須磨・明石

宇治十帖


紫式部年表


藤原道長

藤原彰子


清少納言


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藤原公任と清少納言の連歌


「空寒み花にまがへて散る雪にすこし春ある心地こそすれ」

藤原公任清少納言の連歌。


風が吹き、空は黒く、少し雪が舞う2月末、清少納言のもとへ藤原公任から「すこし春ある心地こそすれ」(下の句)が贈られてきます。

(少し春めいた感じがする)

これに清少納言が付けた上の句が

「空寒み花にまがへて散る雪に」

(寒々とした空の中で花と間違うようにして散る雪に・・・)


公任の「すこし春ある」は、白楽天(白居易)の『白氏文集』

「三時雲冷ややかにして飛雪多く、二月山寒くして少しく春有り」

を踏まえてのもの。

清少納言も白楽天の「三時雲冷ややかにして飛雪多く」を踏まえ、雪を花に見立てています。

公任ほどの知識人がどう思うかと心配だったようですが、評判は上々だったらしい。





次回の光る君へ
打毬(だきゅう)



紫式部・源氏物語・光源氏ゆかりの地めぐり~光る君へ~









☆ ☆ ☆ ☆ ☆


紫式部


源氏物語

光源氏


紫式部と越前国


紫式部の越前下向


紫式部の京都

琵琶湖で紫式部・源氏物語

平安宮 源氏物語ゆかりの地

源氏物語 須磨・明石

宇治十帖


紫式部年表


藤原道長

藤原彰子


清少納言


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2024年2月16日金曜日

雨夜の品定め:『源氏物語』~帚木の巻~


五月雨が降り続く宮中の「物忌の日」の夜。

退出できずに暇を持て余していた光源氏のもとには、正妻・葵の上の兄・頭中将がやってきます。

そして、頭中将は自らの女性論について語り始めます。

そこへ、左馬頭と藤式部丞が加わります。


頭中将

「理想的な女性というのはめったにいない。

上流階級の女性は周囲に助けられてよく見えることが多いが、中流階級にはちょっと変わった個性的な女性が多い・・・」

などと語ると、左馬頭は中流階級の女性の面白さについて語ります。


冷やかし半分に聞いていた光源氏でしたが・・・

各々の経験談を聞いているうちに、中流階級の女性に興味を持つようになります。

そして、後日、方違えのために訪れた伊予介の長男・紀伊守の屋敷で空蝉と出逢うことになります。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「光る君へ」第7話では、打毬が開催され、源倫子・まひろ(紫式部)・ききょう(清少納言)が観覧するようです。

観覧する女性たちを見た男たちは何を語るのでしょう?


打毬(だきゅう)



紫式部・源氏物語・光源氏ゆかりの地めぐり~光る君へ~









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紫式部


源氏物語

光源氏


紫式部と越前国


紫式部の越前下向


紫式部の京都

琵琶湖で紫式部・源氏物語

平安宮 源氏物語ゆかりの地

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