馬頭夫人は、唐の皇帝・僖宗(きそう)の后の一人。
馬のように長い顔でしたが、性格が穏やかで思いやりがあったことから、皇帝の寵愛を一身に集めていました。
しかし、それを妬む他の后から容貌を悪く言われ悩んでもいました。
容姿端麗になりたいと願う夫人が祈願したのが大和国長谷寺の観音さま。
その霊験あって美しくなった夫人は、長谷寺にたくさんの宝物を贈ったのだとか。
宝物の中には牡丹の種も。
長谷寺の境内を飾る牡丹は、この故事によると言われています。
紫式部の『源氏物語』には・・・
「仏の中で初瀬というお寺(長谷寺)は、日本の中では新たかな霊験を表すと、遠い唐の国でも噂になっている」
と描かれています。
遠く離れたところから拝んでも長谷寺の観音菩薩の御利益はある!
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