横浜市金沢区の瀬戸神社には、源実朝が愛用したというふたつの舞楽面が所蔵されています。
抜頭
抜頭(ばとう)面の裏には運慶が彫刻したという銘が残されています。
これは、のちに追記されたものともいわれ、運慶作と断定されてはいませんが、慶派の仏師によるものであることは間違いないようです。
陵王
もう一つは、陵王(りゅうおう)面。
鶴岡八幡宮の陵王面とほぼ同じ形式のもの。
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瀬戸神社は、1180年(治承4年)に源頼朝が崇敬していた伊豆の三嶋大社を勧請して創建した社。
瀬戸神社の社頭の琵琶島弁財天は、北条政子が琵琶湖の竹生島の弁財天を勧請したのだと伝えられています。
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