円覚寺の「銅造阿弥陀如来及両脇侍立像」(善光寺式阿弥陀三尊像)は、1271年(文永8年)に鋳造された信濃善光寺の「一光三尊阿弥陀如来」の模刻といわれています。
信濃善光寺は源頼朝が信仰した寺院。
頼朝は1179年(治承3年)に焼失した信濃善光寺の再建に尽力しました。
頼朝亡き後も北条氏に支援されてきましたが、1268年(文永5年)に焼失。
直ちに再建が進められ、1271年(文永8年)10月19日に堂供養が行われました。
導師は、鶴岡八幡宮の第九代別当の隆弁。
この日は、円覚寺の善光寺式阿弥陀三尊像が鋳造された日。
翌年、北条時宗は円覚寺を創建しています。
円覚寺に善光寺式阿弥陀三尊像がなぜあるのかは不明のようですが・・・
もしかすると、鶴岡八幡宮に仮置きされてから円覚寺に移されたのかもしれません。
善光寺式阿弥陀三尊像は11月の宝物風入で公開されていましたが、今年はどうでしょうか?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆