開催日時
2025年11月15日(土)
①11時~ ②13時半~
由比ヶ浜駅集合
参加費 500円
定員 各回15名
応募期間
10月14日~10月28日
応募は、官製ハガキまたはお申し込みフォームで(抽選制)。
記載内容は、
①参加希望回 (複数可)
②氏名
③郵便番号
④住所
⑤電話番号 (当日ご連絡がとれる番号)
ハガキの応募先
〒247-0056
鎌倉市大船6-1-2
鎌倉芸術館「川端邸庭園公開」係
メールでの応募
📎応募メールフォーム
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ノーベル賞作家・川端康成が鎌倉に移り住んだのは1935年(昭和10年)。
長谷の甘縄神明神社前に住んだのは1946年(昭和21年)のこと。
『山の音』には、甘縄神明神社の様子も描かれています。
ふと信吾に山の音が聞こえた。
風はない。
月は満月に近く明るいが、しめっぽい夜気で、小山の上を描く木々の輪郭はぼやけている。
しかし風は動いていない。
信吾のいる廊下の下のしだの葉も動いていない。
鎌倉のいわゆる谷戸の奥で、波が聞こえる夜もあるから、信吾は海の音かと疑ったが、やはり山の音だった。
遠い風の音に似ているが、地鳴りとでもいう深い底力があった。
自分の頭のなかに聞こえるようでもあるので、信吾は耳鳴りかと思って、頭を振ってみた。
音は止んだ。
音が止んだ後で、信吾ははじめて恐怖におそわれた。
死期を告知されたのではないかと寒けがした。
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