円覚寺で開催される宝物風入で国宝舎利殿が公開されます。
舎利殿は、開山無学祖元(仏光国師)の塔所正続院の昭堂。
室町時代中期(15世紀)頃の建築物と推定され、日本最古といわれる禅宗様(唐様)の建造物。
仏舎利を祀っていることから「舎利殿」と呼ばれています。
もとは鎌倉尼五山第一位だった太平寺の仏殿でした。
舎利殿に納められている仏舎利は、三代将軍源実朝が宋の能仁寺より請来したものと伝えられています。
【宝物風入】
11月1日(土)~3日(月・祝)
【拝観時間】
9:00~16:00
(最終日は15:30まで)
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~尼寺太平寺~
太平寺の仏殿は、1284年(弘安7年)頃には建てられていたと考えられています。
太平寺は、1556年(弘治2年)、安房の里見義弘が鎌倉に攻め入った際、住職の青岳尼を連れ去って妻としたことから、北条氏康(後北条氏)の怒りをかって廃寺とされてしまいました。
その後、1563年(永禄6年)の大火で正続院の諸堂が焼失してしまったことから、氏康は太平寺仏殿を移築して昭堂としたのだそうです。
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~源実朝が請来した仏舎利~
舎利殿の仏舎利は、三代将軍源実朝が宋より請来したもので、大慈寺に安置されていたましたが、1285年(弘安8年)、九代執権北条貞時によって円覚寺に移されました。
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