鎌倉の特産品「鎌倉彫」は、運慶の次男康運が生み出した漆器を始まりとするのだといいます(康運の子康円とする説も)。
康運の漆器は、陳和卿が宋より持ってきた彫漆工芸を真似たものだったのだったのだとか。
陳和卿とは・・・
1180年(治承4年)の南都焼討で焼失した東大寺の大仏の鋳造に尽力した宋の工人。
建長寺の「須弥壇」や円覚寺の「前机」などの仏具は、康運が生み出した鎌倉彫の原型といわれています。
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鎌倉時代、鎌倉には運慶の父康慶からはじまる慶派の仏師たちが入ってきました。
壽福寺の門前には多くの仏所(仏師の工房)があったのだといいます。
鎌倉彫再興碑は、明治の鎌倉彫先駆者、後藤齋宮(いつき)と運久、三橋鎌山と鎌岳の二家の父子を顕彰する碑。
かつて仏所があった所に建てられています。
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博古堂
鶴岡八幡宮の三の鳥居脇に店を構える博古堂は、鎌倉彫の老舗。
当主の後藤家は、慶派仏師の末裔なのだとか。
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