別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2024年8月12日月曜日

和泉式部の恋~為尊親王と敦道親王~


恋多き歌人として知られる和泉式部

橘道貞という夫がいましたが・・・

冷泉天皇の第三皇子・為尊親王と恋愛関係に。

道貞との婚姻生活は破綻し、親からは身分違いの恋であるとして勘当されたのだとか。

1002年(長保4年)、為尊親王が薨去すると、翌年・・・

今度は為尊親王の弟・敦道親王(第四皇子)と恋愛関係に。

敦道親王は、和泉式部を邸に住まわせますが、正妃が激怒して出て行ってしまったのだらしい(のちに正妃とは離婚。)。

1006年(寛弘3年)頃、和泉式部は男子を出産しますが、翌年、敦道親王は薨去しました。

この頃、一条天皇の中宮・藤原彰子に仕えるようになったらしい。



黒髪の
みだれもしらず
うち臥ふせば
まづかきやりし
人ぞ恋しき


和泉式部の代表的な恋の歌。

「黒髪が乱れるのもかまわず横になっていると、この髪を手でかきあげた人が恋しく思われる・・・」



今はただ
そよそのことと
思い出て
忘るばかりの
憂きふしもなし


敦道親王に死別して詠んだ歌。

「敦道親王に死なれてしまい、今は楽しいかった事を思い出して泣くばかり。

親王の事が忘れたくなるほど辛い思い出があればよかったのに」




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