仏生会では、本尊の清凉寺式釈迦如来立像が開扉されます。
京都清凉寺の「三国伝来の釈迦如来」を模刻したもので、扇ヶ谷にあったいう新清凉寺釈迦堂の本尊であったともいわれています。
極楽寺は、北条重時が建てた念仏堂を起源とする寺。
重時は二代執権北条義時の三男。
母は姫の前。
三代執権北条泰時の時代には六波羅探題として、五代執権北条時頼の時代には連署として北条得宗家を支えました。
八代執権北条時宗の母は重時の娘・葛西殿です。
1261年(弘長元年)11月3日、死去(64歳)。
開山の忍性は、1232年(貞永元年)、信心深かった母の臨終を機に大和国額安寺に入って出家し、翌年東大寺の戒壇院で受戒。
1240年(仁治元年)、叡尊を師と仰ぎ奈良西大寺に入って「律」を学びます。
1261年(弘長元年)、鎌倉の新清涼寺釈迦堂に住み、翌1262年(弘長2年)、北条業時の招きによって多宝寺に住持。
1267年(文永4年)には極楽寺の開山に迎えられ(51歳)、以後37年間を極楽寺で過し、律の布教と慈善救済事業に力を注ぎました。
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極楽寺の本堂前に植えられているのは、一重と八重の花が混生する「八重一重咲分け桜」。
室町時代に京都御所の紫宸殿に植えられて「鎌倉桜」といわれた「桐ヶ谷」です。
八代執権の北条時宗お手植えと伝えられています。
毎年、仏生会の頃に見ごろとなります。
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灌仏会で誕生仏に灌ぐ甘茶の花です。
アジサイシーズンになると本堂前に咲きます。
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桜の名所