別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2022年6月13日月曜日

小鹿を射止めた北条義時の嫡子金剛と祝いの儀式・矢口の祭り


『吾妻鏡』によると・・・

1193年(建久4年)9月7日、伊豆国の江間で北条義時の嫡子金剛(11歳・のちの泰時)が小鹿一頭を射止めました。

11日に鎌倉へ戻った義時は、それを持って御所へ行き、矢口の祭りの準備を始めます。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

矢口の祭りとは・・・

狩りに出て初めて獲物があったときや、少年が初めて狩りに出て獲物を得たときに行われる祝いの祭り。

黒・赤・白の3色の餅を供え、選ばれた3名の者が順番に食べる儀式のようです。


矢口餅

鳩サブレーの豊島屋さんで販売されている「矢口餅」。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆

義時が餅を供えているところへ源頼朝が出御。

足利義兼・山名義範ら数名が従っていました。


頼朝は、小山朝政を呼んで餅を食べさせます。

朝政は、餅を三回食べましたが、一度目は叫び声を発し、二度目、三度目は声を発しませんでした。

次は三浦義連

三回食べて、毎回叫び声を発しました。

三人目は諏方盛澄

前の二人の様子を知られないように、あえて遅らせて呼んだのだといいます。

三回食べましたが、叫び声は発しませんでした。


矢口の餅の食べ方は、家によって伝えられ方が違うことを知った頼朝は、感心したのだとか。






二代執権北条義時

三代執権北条泰時



源頼朝配流の地・北条氏発祥の地

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☆ ☆ ☆ ☆ ☆

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