別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2020年7月3日金曜日

鶴岡八幡宮のビャクシン





鶴岡八幡宮若宮社殿横に聳えるビャクシンは、三代将軍源実朝が宋から苗を取り寄せて植えたものと伝えられています。


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宋に憧れた源実朝

1216年(建保4年)6月

東大寺再建に貢献した宋の陳和卿が鎌倉を訪れ、源実朝に対面します。

陳和卿は、

「将軍はその昔、宋の医王山の長老であり、私はその弟子でありました。」

と述べたそうです。

実朝は以前夢に現れた高僧が同じ事を言っていたのでそれを信じたといいます。


11月24日、実朝は急に渡宋を思い立ちます。

そして陳和卿に命じて唐船を建造させることにします。

造船は由比ヶ浜で行われ、1217年(建保5年)4月17日に完成します。

しかし、何故か海に浮かぶことができず実朝の夢は絶たれました。


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渡宋計画は失敗に終わりましたが・・・

実朝は、宋の能仁寺より仏舎利を請来しています。

その仏舎利は勝長寿院に安置された後、自らが創建した大慈寺に納めました。

現在は円覚寺塔頭正続院にある舎利殿に納められています。





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鶴岡八幡宮若宮には、本宮祭神の応神天皇の子・仁徳天皇、その子の履中天皇、応神天皇の皇后・仲媛命、仁徳天皇の皇后・磐之媛命が祀られています。



 鶴岡八幡宮


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