別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




okadoのブログは、『中世歴史めぐりyoritomo-japan』の別冊。
京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2011年2月11日金曜日

山崎切通と山崎に残された自然を散策

小袋谷の交差点
山ノ内道の小袋谷交差点。
動物病院の右側に細い路地があります。

かつては、山崎の切通を越えて江の島へと向かう参詣道でした。

神明神社
しばらく歩くと神明神社です。台下町の鎮守です。
https://www.yoritomo-japan.com/page138sinmeisha.htm



神明神社の庚申塔には、「左江之島道」と刻まれています。



~山崎の切通~

神明神社の左側の道を進むと、右側に切通の面影が残されています。
この切通の左側の山は、鎌倉三大緑地の一つ台峯です。

昔は狭く曲がりくねった切通だったそうですが、
現在は片側の崖のみが残され、その上にはマンションが建設されています。
ここを過ぎると山崎小学校です。

昭和40年代の山崎の切通


~残された自然~



山崎小学校の反対側には、北大路魯山人の邸宅跡があって、
さらにその奥は台峯緑地の倉久保の谷戸が広がっています。

獅子石
鎌倉中央公園の山崎の入口にある巨石です。
土地の人たちは、この石を獅子石(ししいし)と呼んでいたそうです。
鎌倉中央公園は、台峯緑地と一体化した公園として整備されました。

かつての獅子石の周りには田園風景が広がっていました。

鎌倉中央公園では、なつかしい里山の風景を見ることができます。
昔は、谷戸のすべてがこういった景色だったのでしょうね。

鎌倉の各所にあったと思われる炭焼きの窯です。

鎌倉で武家の歴史を学ぶのも結構ですが、自然の歴史を学ぶことも大切です。
特に、「里山」というのは、人間と他のあらゆる動植物で作り上げた大切な自然です。
一度壊してしまうと元に戻すのに大変なんです。


 鎌倉手帳