別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2012年2月9日木曜日

釈迦入滅の日:涅槃会

仏教の開祖釈迦は、旅先で食中毒にかかり、クシナガラ郊外の沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で、頭を北、顔を西に向けて横たわり入滅したと伝えられています。

その日が2月15日といわれ、釈迦の死を「涅槃」と呼びます。

涅槃図

釈迦の臨終を描いた仏画(円覚寺:国の重要文化財)。

この「仏涅槃図」は、11月の「宝物風入」の時に拝観できます。

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「仏涅槃図」には、大勢の人々や様々な動物たちの嘆き悲しんでいる様子が描かれています。


「仏涅槃図」の右上に描かれているのは、釈迦を生んで7日目で亡くなったという摩耶夫人。

上空から「生き返ることのできる霊薬の入った巾着袋」を投下するのですが、沙羅双樹の木に引っかかってしまい、残念ながら釈迦には届きませんでした。

そして・・・

「沙羅双樹の木に引っかかってしまった霊薬入りの巾着袋を、釈迦のために鼠が取りに行ったところ、猫がその鼠を邪魔したため、釈迦が薬を飲むことができなかった」

という話も残されているようです。

多くの動物たちが描かれている「仏涅槃図」ですが、そこに猫の姿をあまり見かけることができないのは、そのためのようです。


釈迦が入滅した2月15日には、各寺院で「涅槃会」が行われます。

「涅槃会」には「仏涅槃図」が掛けられ、法事が執り行われます。

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円覚寺:涅槃会

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