別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2011年8月22日月曜日

龍口法難会~龍口寺・常栄寺・妙本寺~

9月12日は、日蓮龍ノ口で処刑されそうになった日です。

この事件は「龍ノ口法難」と呼ばれ、それを記念して行われるのが「龍口法難会」です。


~龍口寺~



片瀬の龍口寺は、龍ノ口刑場の跡に建てられた寺です。

龍口寺の法難会は、9月11日から13日の間に行われ、参拝者には「難除けのぼたもち」が振る舞われます。露店も出て賑やかなお祭りです。




~ぼたもちの伝説~

鎌倉幕府に捕らえられ、龍ノ口に護送される日蓮の前に一人の老婆が現れます。

老婆は、日蓮に「にぎり飯」を差し出しますが、
日蓮は、空腹と疲労のためか「にぎり飯」を落としてしまいます。

「にぎり飯」は砂だらけとなってしまいますが、
日蓮は、「ありがたや、ごまのぼたもちじゃ」といって喜んで食べたといいます。

そのため、龍口寺の堂内でまかれる「ぼたもち」は、砂のついた「ぼたもち」ほどご利益があるといわれています。


~常栄寺~



大町にある常栄寺は、日蓮の「ぼたもち伝説」にちなんで、「ぼたもち寺」と呼ばれています。

龍ノ口に護送される日蓮に「にぎり飯」を差し出したのは、「桟敷の尼」と呼ばれ、源頼朝由比ヶ浜展望桟敷があった場所に住んでいたといいます。

常栄寺でも、9月12日に法難会・・・「ぼたもち供養」が行われます。


※腰越の法源寺も「ぼたもち寺」と呼ばれています。
(参考:龍ノ口法難とぼたもち寺



常栄寺の寺号は、桟敷の尼の法号「妙常日栄」にちなんだものです。


~妙本寺~



妙本寺は、比企能員の屋敷跡に建てられた寺です。

日蓮に「にぎり飯」を差し出した桟敷の尼は、比企能員の妻の妹だったとも伝えられています。

9月12日の法難会では、祖師堂が特別開扉されます。






龍口法難会
https://www.yoritomo-japan.com/gyoji-maturi/botamoti.htm
鎌倉手帳
https://www.yoritomo-japan.com/kamakura.html


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