経蔵の中には、 一切経(大蔵経)が収められた回転式の書架が備えられています。 「輪蔵」とも呼ばれるのはこのためです。 |
経蔵の内部 この書架を一回転させることで、 「一切経」をすべて読誦(どくじゅ)した功徳が得られるそうです。 |
ということですので、一切経の功徳を得たい方は、観音様の縁日に行かれると良いでしょう。
書架の下には、 「般若心経」の中の一文字を記した石が納められています。 |
~経蔵の内部にあった説明書によりますと・・・~
お経とは「仏教聖典」、
すなわち、仏教徒の為の教典であり、仏教の開祖である釈尊の教えをまとめたものです。
釈尊の説いた教えは、そもそも記憶することが絶対の条件であって教えを紙に記することは邪道であり、尊い教えであればこそ暗記して身につけるべきとされていました。
これが、仏教聖典(経典)として確立したのは、釈尊入滅後のことでした。
釈尊の十大弟子の一人・摩訶迦葉が、釈尊の教えを理解して、正しく伝承していくことを提言。
ほどなく500人の弟子たちが参集し、釈尊から生前何を教えられたか、またどんな戒律を定められたか、記憶を互いに確認し合いました。
ただし、ここで編纂された聖典も、文字に書きとめられたわけではなく、単なる確認であり、これがまた記憶によって保持され、口伝により伝承されていました。
このような時代が数百年続いた後、紀元前1~2世紀ころ、こうした伝承聖典がついに文字化されたと推定されます。
これに後世さまざまな聖典が追加され経蔵(釈尊の教え)・律蔵(戒律)・論蔵(経典の解釈)の三蔵(仏教聖典の総称、大蔵経、一切経、三蔵経とも)が成立しました。
眺望散策路からの経蔵 |
2009年の紅葉ライトアップ https://www.yoritomo-japan.com/hana-kesiki/koyo/koyo-hase.htm |
長谷寺
https://www.yoritomo-japan.com/page136hasedera.htm
鎌倉手帳