別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




okadoのブログは、『中世歴史めぐりyoritomo-japan』の別冊。
京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2025年12月8日月曜日

鎌倉検定に出題される「鎌倉江ノ嶋大山新板往来双六」


(神奈川県歴史博物館)


「鎌倉江ノ嶋大山新板往来双六」は、柳亭種彦撰 前北斎爲一圖の浮世絵。

日本橋を振り出しに鎌倉・江の島・大山を巡って再び日本橋に戻る形の双六で、浮世絵には珍しく鎌倉の寺社が取り上げられています。


日本橋を出ると保土ヶ谷で泊。

二日目は戸塚から鎌倉。

円覚寺建長寺巨福呂坂鶴岡八幡宮に詣でて雪ノ下で泊。

三日目は琵琶小路稲瀬川大仏長谷寺星ノ井虚空蔵堂)・極楽寺針磨橋稲村ヶ崎七里ヶ浜・腰越(小動岬)を経て江の島で泊。

四日目は片瀬から大山へ。

良弁の滝で身を清めて、大山に詣でて泊。

五日目は鶴間泊、六日目は二子泊まって、最終日は再び日本橋に戻る6泊7日の旅が終わります。



鎌倉検定


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2025鎌倉検定1級 面掛行列


【問】
写真の行事で町内を練り歩く面掛十人衆に含まれないのはどれか。



1 烏天狗
2 福禄寿
3 鼻長
4 寿老人


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この行事は坂ノ下御霊神社の例大祭で行われる面掛行列(神奈川県の無形民俗文化財)。



爺・鬼・異形・鼻長・烏天狗・翁・火吹男・福禄・阿亀・女の面を付けた十人衆の行列が星の井通りを練り歩きます。


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泰山府君と福禄寿




人間の生死・寿命・官位および死後の審判を司るとされる中国道教の神・泰山府君。

日本では、慈覚大師の遺言により赤山禅院が創建され、延命・福徳の神:赤山大明神として祀られました。


泰山府君は、陰陽道で最高神とされ、安倍晴明は泰山府君祭によって重病の三井寺の僧侶を救ったのだといいます。

📎安倍晴明の占いと師弟を救った三井寺の泣不動


後鳥羽院にとりついた白面金毛九尾の狐の正体を見破ったのは、泰山府君祭を行った安倍泰成でした。

📎鎌倉地蔵の伝説


そして、泰山府君を人格化したのが幸福・高禄・長寿の徳を与えられた福禄寿神。

赤山禅院の本尊・赤山大明神は、天では福禄寿神・地では泰山府君として、万物の命運を司るとされています。


室町時代になると七福神信仰が盛んになり、福禄寿も七人の福神の一人に数えられるようになります。

鎌倉では、鶴岡八幡宮祭礼行列山ノ内八雲神社祭礼行列円覚寺弁財天祭礼行列の面掛行列にも参加していました。

面掛行列は、現在では坂ノ下御霊神社でのみで行われていますが、御霊神社の面掛行列にも福禄寿が参加します。

福禄寿鎌倉江の島七福神のひとり。



面掛行列

御霊神社


鎌倉検定


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七福神信仰の歴史

都七福神

鎌倉江の島七福神


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2025年12月6日土曜日

初午 ~ 稲荷神の縁日 2026年(午年)は2月1日 ~




2月の最初の午の日は「初午」と呼ばれ、稲荷神の縁日とされてきました。

これは、稲荷社の総本社である京都の伏見稲荷大社の神が降臨したのが711年(和銅4年)2月7日の午の日だったことによるといわれています。

初午には全国の稲荷社で初午祭が行われますが、旧暦2月は農作業が始まる月。

稲荷神の使いは狐ですが、農耕に不可欠な馬にちなんだ祭も行われます。

農耕馬の守り観音として信仰されてきた埼玉県東松山市の白岡馬頭観音では、2月19日に例大祭が行われ、現在でも馬を参拝させる風習が残され、「神馬のお練り歩き」が行われています。

長野県などでは藁馬を作って餅を背負わせて道祖神に供えるという風習もあるようです。



佐助稲荷神社

源頼朝は、配流先の蛭ヶ小島で「かくれ里の稲荷」から受けた夢のお告げによって挙兵し、鎌倉に武家の都を築くことができたのだとか。

その「かくれ里」に建立されたのが佐助稲荷神社と伝えられています。

2026年(令和8年)午年の初午は2月1日(日)。



源頼朝も信奉した稲荷神


初午祭 鶴岡八幡宮丸山稲荷社

初午祭 佐助稲荷神社


佐助稲荷神社

鶴岡八幡宮


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2025年12月5日金曜日

万灯祈願~鎌倉 長谷寺の新年~




万灯祈願は、行く年に感謝し迎える年に願いを込める祈願法要。

大晦日の深夜、願いが書かれた祈願ローソクが上境内に灯され、新年になると読経祈願が行われます。



長谷寺万灯祈願


長谷寺



長谷寺の紅葉

長谷寺ライトアップ

納めの観音


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2025年12月4日木曜日

指さす方向に福がある!鎌倉初詣 浄智寺の布袋さん。


浄智寺布袋尊
(鎌倉:浄智寺)

布袋さんは七福神の中で、唯一実在した人物。

中国の禅僧で本来の名は契此(かいし)。

いつしか「弥勒菩薩の化身」といわれるようになりました。

弥勒菩薩は、お釈迦様が亡くなってから五十六億七千万年後に降臨して、あらゆる衆生(生きとし生けるもの)を救済するといわれています。



萬福寺布袋尊
(京都:萬福寺)

一般的には大きな袋を持っていますが、袋の中には財宝が入っていて、布袋さんの行く所には幸せがもたらされるのだとか。

しかし、浄智寺布袋さんは袋を持っていません。



その代わり、福のある方向を指さしてくれています。




浄智寺の本尊は、釈迦如来(現在)・阿弥陀如来(過去)・弥勒如来(未来)の三世仏

弥勒如来は、釈迦入滅後、56億7千万年後に現れ、未来に人々を救済するとされる仏。

布袋尊は、今の世を救う弥勒菩薩。



浄智寺の布袋尊

鎌倉江の島七福神


浄智寺


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2025年12月3日水曜日

歓喜天と毘沙門天~鎌倉宝戒寺の福徳や金運をもたらす神~




歓喜天(聖天)は仏教の守護神。

夫婦和合・子孫繁栄・無病息災など多くの御利益がありますが、巾着(砂金袋)をシンボルとしているため商売繁盛や金運の神としても信仰されています。

宝戒寺木造歓喜天立像は、日本最古の木造聖天といわれ、二代住持の惟賢(足利尊氏の二男または弟)が安置したのだと伝えられています(秘仏 重要文化財)。


宝戒寺には毘沙門天も祀られています。

毘沙門天も仏教の守護神。

現代では福徳をもたらす福神としても信仰されています。


歓喜天と毘沙門天は、ともに福徳や金運をもたらす神ですが、毘沙門天は歓喜天の化身、あるいは、守り神であるという伝承もあるようです。

妻沼聖天山(埼玉県熊谷市)、生駒聖天(奈良県生駒市)、待乳山聖天(東京都台東区)は日本三大聖天(三大歓喜天)といわれますが・・・

生駒聖天(寳山寺)や待乳山聖天(本龍院)では歓喜天とともに毘沙門天が祀られているようです。



鎌倉江の島七福神


宝戒寺


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