2月の最初の午の日は「初午」と呼ばれ、稲荷神の縁日とされてきました。
これは、稲荷社の総本社である京都の
伏見稲荷大社の神が降臨したのが711年(和銅4年)2月7日の午の日だったことによるといわれています。
初午には全国の稲荷社で
初午祭が行われますが、旧暦2月は農作業が始まる月。
稲荷神の使いは狐ですが、農耕に不可欠な馬にちなんだ祭も行われます。
農耕馬の守り観音として信仰されてきた埼玉県東松山市の白岡馬頭観音では、2月19日に例大祭が行われ、現在でも馬を参拝させる風習が残され、「神馬のお練り歩き」が行われています。
長野県などでは藁馬を作って餅を背負わせて道祖神に供えるという風習もあるようです。
源頼朝は、配流先の
蛭ヶ小島で「かくれ里の稲荷」から受けた夢のお告げによって挙兵し、鎌倉に武家の都を築くことができたのだとか。
その「かくれ里」に建立されたのが
佐助稲荷神社と伝えられています。
2026年(令和8年)午年の初午は2月1日(日)。