別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




okadoのブログは、『中世歴史めぐりyoritomo-japan』の別冊。
京都・奈良・平泉・鎌倉などの寺社・歴史・人物・伝説・文化・自然・花などの情報をお伝えします。


2025年12月12日金曜日

2026 鶴岡厄除大祭・厄除大祈祷~鶴岡八幡宮で厄除け~




鶴岡厄除大祭は、特に厄年の方が祈願し加護を戴くという祭事。

毎年、節分の前に行われています。

2026年(令和8年)は1月30日(金)から2月1日(日)。


1月30日9:00から厄除大祭。

大祭が終わると随時厄除大祈祷。



2日目以降は9:00から厄除大祈祷。

最終受付は16:00まで。



鶴岡厄除大祭

厄除大祈祷では、厄難焼納札を浄火に奉納します。

厄年でない人も申し込めます。



鶴岡厄除大祭


厄年早見表



初詣:鶴岡八幡宮

鶴岡八幡宮


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節分・豆まき:鶴岡八幡宮


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2025年12月11日木曜日

鎌倉検定~宝戒寺の正式名称~


「金龍山 釈満院 円頓(  ) 」はある寺院の正式名称を示している。 ( )にあてはまる寺院名は何か。
(第19回2級)




宝戒寺後醍醐天皇足利尊氏に命じて建立させた寺。

開山は天台宗の僧円観慧鎮。

正式名称は金龍山釈満院円頓宝戒寺(きんりゅうざん しゃくまんいん えんどんほうかいじ)。

「円頓」とは、天台宗開祖の最澄が唱えた大乗戒(仏道修行者が実践するべき規範)。

円観は、京都の法勝寺を拠点に円頓戒を広く明示し、後伏見・花園・後醍醐・光厳・光明天皇の五帝に戒を授けたために「五国大師」と呼ばれました。



宝戒寺


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2025年12月10日水曜日

鎌倉検定~底脱ノ井の千代能伝説~

【問】
鎌倉十井の一つ「底脱ノ井」の由来を語る伝説で、この井戸の水を汲んで桶の底が抜けたことから、「千代能がいただく桶の底抜けて水たまらねば月もやどらじ(ず)」という和歌を詠んだ女性は、だれの娘だといわれているか。
(第19回2級)


(月岡芳年画)


「千代能がいだく桶の底抜けて水たまらねば月もやどらじ」

鎌倉十井の一つ「底脱ノ井」の名の由来となった和歌。


千代能(千代野)は安達泰盛の娘。

金沢顕時に嫁いだが、1285年(弘安8年)の霜月騒動で父泰盛が滅ぼされ、夫顕時が下総国に隠棲すると、建長寺円覚寺の管長だった無学祖元に参禅したのだといいます。

底脱ノ井の伝説の歌は、悟りが開けたという解脱の歌。


参考までに・・・

顕時と千代能の娘は足利貞氏の正室となり、嫡子高義(尊氏の異母兄)を産んでいます。

浄妙寺の境内にあった延福寺は、高義が母の供養のために建てたのだとか。



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2025年12月9日火曜日

2026 藤沢・江の島七福神めぐり


2026年1月16日(金)・18日(日)に藤沢市観光協会主催の七福神めぐりが開催されます。




毎年1月7日から31日まで開催される藤沢七福神めぐりの福神を巡ります。

定員は50名。

参加費用は1000円。

受付開始は12月19日(金)午前9時から。

申込みは、電話でふじさわ宿交流館へ。


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藤沢七福神めぐりは、源頼朝源義経ゆかりの寺社をめぐりながらの福神参拝です。


白旗神社(毘沙門天)

皇大神宮(恵比寿)

江島神社弁財天

諏訪神社(大黒天)

龍口寺(毘沙門天)

養命寺(布袋)

感応院(寿老人)

常光寺(福禄寿)

遊行寺宇賀神社(宇賀弁財天))


観光協会の「藤沢・江の島七福神めぐり」では「ガイドレシーバー」(無線)を使って案内してもらえます。



藤沢七福神めぐり


初詣:江島神社


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2025年12月8日月曜日

鎌倉検定に出題される「鎌倉江ノ嶋大山新板往来双六」


(神奈川県歴史博物館)


「鎌倉江ノ嶋大山新板往来双六」は、柳亭種彦撰 前北斎爲一圖の浮世絵。

日本橋を振り出しに鎌倉・江の島・大山を巡って再び日本橋に戻る形の双六で、浮世絵には珍しく鎌倉の寺社が取り上げられています。


日本橋を出ると保土ヶ谷で泊。

二日目は戸塚から鎌倉。

円覚寺建長寺巨福呂坂鶴岡八幡宮に詣でて雪ノ下で泊。

三日目は琵琶小路稲瀬川大仏長谷寺星ノ井虚空蔵堂)・極楽寺針磨橋稲村ヶ崎七里ヶ浜・腰越(小動岬)を経て江の島で泊。

四日目は片瀬から大山へ。

良弁の滝で身を清めて、大山に詣でて泊。

五日目は鶴間泊、六日目は二子泊まって、最終日は再び日本橋に戻る6泊7日の旅が終わります。



鎌倉検定


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2025鎌倉検定1級 面掛行列


【問】
写真の行事で町内を練り歩く面掛十人衆に含まれないのはどれか。



1 烏天狗
2 福禄寿
3 鼻長
4 寿老人


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この行事は坂ノ下御霊神社の例大祭で行われる面掛行列(神奈川県の無形民俗文化財)。



爺・鬼・異形・鼻長・烏天狗・翁・火吹男・福禄・阿亀・女の面を付けた十人衆の行列が星の井通りを練り歩きます。


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泰山府君と福禄寿




人間の生死・寿命・官位および死後の審判を司るとされる中国道教の神・泰山府君。

日本では、慈覚大師の遺言により赤山禅院が創建され、延命・福徳の神:赤山大明神として祀られました。


泰山府君は、陰陽道で最高神とされ、安倍晴明は泰山府君祭によって重病の三井寺の僧侶を救ったのだといいます。

📎安倍晴明の占いと師弟を救った三井寺の泣不動


後鳥羽院にとりついた白面金毛九尾の狐の正体を見破ったのは、泰山府君祭を行った安倍泰成でした。

📎鎌倉地蔵の伝説


そして、泰山府君を人格化したのが幸福・高禄・長寿の徳を与えられた福禄寿神。

赤山禅院の本尊・赤山大明神は、天では福禄寿神・地では泰山府君として、万物の命運を司るとされています。


室町時代になると七福神信仰が盛んになり、福禄寿も七人の福神の一人に数えられるようになります。

鎌倉では、鶴岡八幡宮祭礼行列山ノ内八雲神社祭礼行列円覚寺弁財天祭礼行列の面掛行列にも参加していました。

面掛行列は、現在では坂ノ下御霊神社でのみで行われていますが、御霊神社の面掛行列にも福禄寿が参加します。

福禄寿鎌倉江の島七福神のひとり。



面掛行列

御霊神社


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