大仏殿復元CG
(制作:湘南工科大学)
現在の鎌倉大仏は露座ですが、造立された当初は大仏殿で覆われていました。
大仏殿は、幅約44メートル・奥行約42.5mという巨大な建物で、禅宗様建築だったと推定されています。
『吾妻鏡』によると、鎌倉大仏の鋳造が開始されたのは1252年(建長4年)。
この頃の鎌倉では、北条時頼が宋の禅僧・蘭渓道隆を向かい入れ、建長寺を創建。
道隆により新たな建築様式が持ち込まれていました。
円覚寺の舎利殿は、室町時代中期(15世紀)頃の建物で、禅宗とともに伝来した宋の建築様式・唐様を採用した仏堂として日本最古のもの。
屋根の急勾配や軒の反りの美しさが特徴。
屋根の軒下から出ている垂木は扇の骨のように広がっていることから「扇垂木」と呼ばれています。
鎌倉で唯一の国宝建造物。
11月1日~3日に開催される宝物風入で特別公開されます。
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禅宗様が日本に伝えられる前に流行ったのが大仏様。
禅宗様が繊細なのに対し、大仏様は豪快で壮大。
上の模型は、1180年(治承4年)の平重衡の南都焼討にる焼失後、後白河法皇や源頼朝の援助によって再建された時の東大寺大仏殿。
その建築様式は大仏様(だいぶつよう)。
東大寺再建の大勧進だった重源がもたらした建築様式です。
運慶の金剛力士像が安置されている南大門も大仏様。
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