琵琶湖に浮かぶ竹生島は、古くから弁才天と観音の聖地として信仰されてきました。
島内の宝厳寺と竹生島神社は、明治の神仏分離までは一体化した宗教施設でした。
竹生島神社の本殿は、かつての宝厳寺の本堂(国宝)。
竹生島は弁才天信仰発祥の地。
現在、弁才天は宝厳寺の本堂に安置されていますが、かつてはここに安置されていました。
平清盛が信仰した厳島弁才天や源頼朝が信仰した江の島弁才天は、竹生島の弁才天信仰の影響を受けて勧請されたといわれています。
横浜市金沢区にある琵琶島神社は、頼朝の妻北条政子が竹生島の弁才天を勧請して創建したと伝えられています。
竹生島神社本殿の前には、厳島神社と江島神社が祀られています。
毎年6月10日、竹生島神社では厳島神社と江島神社の分霊を迎えて「三社弁才天祭」が執り行われています。
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竹生島の伽藍は大火による焼失と再建を重ねてきました。
現在の唐門・観音堂・舟廊下・竹生島神社本殿は、豊臣秀頼によって再興された建物。
唐門は、豊国廟の唐門(極楽門)を移築したもの(国宝)。
唐門背後に接続する観音堂も豊国廟から移築された建物(重要文化財)。
西国三十三所三十番札所。
舟廊下は、観音堂から竹生島神社に続く全長30メートルの渡廊(重要文化財)。
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鎌倉との繋がりを求めて。