別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2025年4月11日金曜日

深大寺の秘仏・元三大師像の御開帳 2025/04/26から




調布市の深大寺は、東京都では浅草の浅草寺に次ぐ古刹。

元三大師堂には、約2メートルの元三大師(慈恵大師良源)の肖像彫刻が安置されています(肖像彫刻としては日本最大)。


良源は、第18代天台座主。

第3代天台座主・慈覚大師円仁が開いた比叡山横川を復興させた高僧。

命日が元月(1月)の3日だったことから「元三大師」と称されました。

後に神格化され、外敵や飢饉、疫病を退ける厄除けに力を発するとして、全国の天台宗寺院でその肖像が祀られるようになったのだといいます。

深大寺の元三大師像は、鎌倉時代の蒙古襲来(元寇)の国家危機に異国調伏のために造立された考えられています。


元三大師像は50年に一度しか開帳されない秘仏ですが、奈良国立博物館の修理所での修理を終えたことを記念して特別開帳されます。

【開帳期間】
2025年(令和7年)4月26日(土)~6月2日(月)

【拝観時間】
10:00~16:00

【拝観料】
1000円




鎌倉時代、深大寺は源氏の尊崇を受けて天台密教の関東第一の道場として興隆しました。

源頼朝の異母弟源範頼修禅寺で滅ぼされた後、比企尼の嘆願で助命された範頼の子範円・源昭は深大寺に住み、源昭は別当になったのだといいます。

源昭は慈光寺(埼玉県ときがわ町)の別当も兼ねていたのだとか。

鎌倉幕府の最後の将軍守邦親王の子守慧も別当を勤めたのだと伝えられています。



深大寺


源範頼の謀叛


修禅寺









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