東京国立博物館では、2025年1月21日(火)から開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」が開催されます。
その会場には、大覚寺の薄緑(膝丸)と北野天満宮の鬼切丸(髭切)が展示されるそうです。
「髭切」(ひげきり)と「膝丸」(ひざまる)は、源家重代の太刀。
源満仲が作らせたもので、清和源氏に代々継承され、髭切は源頼朝が、膝丸は源義経が所持したと伝えられています。
その後、髭切は安達泰盛が所持し、泰盛が霜月騒動で滅亡すると、北条貞時の手に渡り、鎌倉幕府滅亡後は新田義貞が日吉大社に奉納したのだとか。
膝丸(薄緑)は、義経によって箱根権現に奉納され、曽我兄弟の仇討ちで使用されたのだとか。
北野天満宮は、無実の罪で太宰府に流され、同地で没した菅原道真を祀る社。
神号は一条天皇から賜ったもの。
源頼光(満仲の長子)の四天王のひとり渡辺綱は、北野天満宮の上空で鬼の腕を切り落としたのだといいます。
その時に使われた刀が髭切なのだとか。
📎鬼女と渡辺綱の伝説~京都:一条戻橋~
大覚寺は、嵯峨天皇が営んだ離宮「嵯峨院」を前身とする寺。
嵯峨天皇は、紫式部の『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルとされている源融の父。
光源氏は、晩年を嵯峨院で過ごしています・・・
大覚寺の『薄緑太刀伝来』には、義経が所持した際には「膝丸」を「薄緑」にしたことが記されているらしい。
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