三井寺は、天台寺門宗の総本山。
正式名称は長等山園城寺。
天智天皇・天武天皇・持統天皇の誕生の際に産湯に用いられた霊泉があることから三井寺と呼ばれています。
1016年(長和5年)4月29日、紫式部の父藤原為時は三井寺で出家しました。
為時は1011年(寛弘8年)に越後守となり、長男の惟規とともに越後国へ下向。
その年、惟規を亡くしています。
1014年(長和3年)、越後守を辞任して帰京。
帰京の理由は次女の紫式部が亡くなったからともいわれています。
出家の理由はわかりませんが、長男と次女を相次いで亡くしたため、「三井寺の阿闍梨だった三男の定暹のもとで暮らしたかったから」という説があります。
紫式部の母方の叔父にあたる康延も三井寺の阿闍梨だったのだといいます。
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三井寺の本尊は弥勒菩薩。
誰も拝することのできない絶対秘仏。
三井寺の金堂には藤原道長が奉納した弥勒菩薩も祀られています。
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