別冊『中世歴史めぐりyoritomo-japan』




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2021年8月20日金曜日

無学祖元の臨刃偈(りんじんげ)




まだ、円覚寺開山の無学祖元が南宋にいた頃の事。


元の侵攻による難を避けて能仁寺にいた無学祖元。

やがてそこにも元の兵がやってきます。

寺僧はみな逃げ出しますが、無学祖元はひとり僧堂に残っていました。

元兵は刀をかざして無学祖元を脅しますが、それに対して・・・

「振りかざされた剣も、生死を超えた身には稲光のあいまに春風を斬るようなものだ」

と語ったのだといいます。

元兵は、「死をおそれぬ無学祖元の気迫におされ退散していった」という逸話が残されています。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

無学祖元は、中国・宋の禅僧。

1279年(弘安2年)8月20日、八代執権・北条時宗の招きによって来日し、建長寺の第五世住持となります。

時宗の師として鎌倉幕府御家人からも信仰を受け、特に蒙古襲来(元寇)に際しては、時宗の政策に大きな影響を与えました。


(常立寺)




円覚寺







☆ ☆ ☆ ☆ ☆

円覚寺開山忌

仏光国師坐像


八代執権北条時宗


洪鐘祭


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