坂東三十三箇所は、源頼朝の観音信仰と、源平の戦いで西国に赴いた武者たちが西国三十三箇所の霊場を観たことで、鎌倉時代初期に開設につながったのだといわれています。
その後、観音巡礼は、西国三十三箇所・坂東三十三箇所に、秩父三十四箇所が加わり、百観音巡礼として発展しました。
1180年(治承4年)10月2日、鎌倉入りを目指す源頼朝は、三万騎を率いて大井川・隅田川を渡ります。
その時、浅草寺では、平氏討滅祈願を行ったと伝えられています。
浅草寺は、東京都で唯一の坂東札所(第十三番)。
(東松山市)
正法寺(岩殿観音)は、坂東札所第十番。
頼朝が武蔵国比企郡の豪族・比企能員に命じて正法寺を復興させたことで坂東札所の一つに選ばれたのだとも・・・
(宇都宮市)
大谷寺の本尊は弘法大師作と伝えられ、日本最古の石仏といわれる千手観音。
坂東札所第十九番。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
清水寺は、奈良時代後期に創建された観音霊場。
西国三十三箇所十六番。
頼朝の守り本尊は、清水寺から賜った観音像。
石山寺は、西国三十三箇所の十三番。
東大門・鐘楼・多宝塔は頼朝の寄進と伝えられ、頼朝の供養塔も建てられています。
「四万六千日」は観音さまの縁日。
もとは京都の清水寺などで行われている「千日詣」ともいわれています。
浅草寺の四万六千日は7月ですが、鎌倉は8月10日。
この日に観音さまにお詣りすると、四万六千日間お詣りしたのと同じご利益があるとされています。
坂東札所の杉本寺・安養院・長谷寺では、早朝から開門しています。
杉本寺は坂東札所一番。
行基、慈覚、恵心の三体の十一面観音が安置されている鎌倉最古の寺。
安養院は坂東札所三番。
札所本尊の千手観音は、源頼朝の家臣田代信綱が信仰していた観音像を胎内に納めていることから、田代観音と呼ばれています。
長谷寺は坂東札所四番。
本尊は、開山の徳道の願いで造立されたという日本最大級の十一面観音像。
頼朝の守り本尊は、清水寺から賜った観音像。
石山寺は、西国三十三箇所の十三番。
東大門・鐘楼・多宝塔は頼朝の寄進と伝えられ、頼朝の供養塔も建てられています。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
~四万六千日~
「四万六千日」は観音さまの縁日。
もとは京都の清水寺などで行われている「千日詣」ともいわれています。
浅草寺の四万六千日は7月ですが、鎌倉は8月10日。
この日に観音さまにお詣りすると、四万六千日間お詣りしたのと同じご利益があるとされています。
坂東札所の杉本寺・安養院・長谷寺では、早朝から開門しています。
午前4時開門
杉本寺は坂東札所一番。
行基、慈覚、恵心の三体の十一面観音が安置されている鎌倉最古の寺。
午前5時開門
安養院は坂東札所三番。
札所本尊の千手観音は、源頼朝の家臣田代信綱が信仰していた観音像を胎内に納めていることから、田代観音と呼ばれています。
午前4時開門
長谷寺は坂東札所四番。
本尊は、開山の徳道の願いで造立されたという日本最大級の十一面観音像。
覚園寺の黒地蔵縁日も8月10日